ビジネスプロフェッショナルとして、求められる役割というものがあります。 その役割に応じて、立ち振るまいも変わってきます。
それが、プロジェクトリーダーだったり、
コンサルタント、コーチ、講師、
場面によってファシリテーター、ムードメーカー、批判家など。
こういう役割を担っているときの自分と、
本当の自分(自己概念)との相違で
矛盾を感じる人がいます。
実は、私も昔その傾向がかなり強かったです。
もともと私は、バンドマン。
協調性がなく、、好き嫌いがはっきりしていて頑固、
理不尽なことは許せない、
ついでにプライドも高い。
そんな自分が、人をまとめあげたり、
仕事上の矛盾をマネージメントする、
理不尽なこともある程度受け入れながら
仕事をうまく進めていくことは、
「本来の自分」というものを殺しているかのように
感じていたときがありました。
そのとき、自分の助けとなったのが、
「自分をリースに出す」
という言葉です。
今でも自分の価値観・性格とか昔と変わっておらず、
私生活では、相変わらず協調性ゼロです。
でも、仕事をしているときは、
自分をその役割に対してリースに出しているだけなので、
本来の自分がどうかに関わらず、一時的に
リース先の役割が求める最適な自分として、
抵抗なく振る舞うことができるようになりました。
これは、本当の自分を否定する、偽りの自分を演じている
などという大げさなものではなく、
そのときに最適な、自己アイデンティティーを
発動しているだけと捉えているので、
矛盾なく受け入れられます。
そもそも、アイデンティティは1つではないはずです。
関係性によって、いくつも存在します。
上司である自分、部下である自分、親である自分、子供である自分、
先輩である自分、後輩である自分、客である自分、○○である自分・・
そう考えると、場面によって変更可能なレベルの「自分」を、
必要に応じて使い分ける(自然と発動する)ことに嘘偽りなどないはず。
であれば、いかにリース先の役割で求められる自分を
うまく演じることができるか、逆に楽しめるかもしれませんね。
【プロジェクトの現場を勝ち抜く技術】
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