世界トップクラスの日本の保健医療支出は、医療業界のたゆまぬ商売努力、飽くなき金儲け欲求の賜物である。
では医療は、本来の使命である国民の健康増進にどれくらい寄与したのでしょうか。WHO(世界保健機関)が発表した「世界の国々の健康寿命ランキング(2015年)」では、日本は74.9歳で1位となりました。ただし、29ヵ国が70歳を超えていて、2位のシンガポールとは1年、10位のカナダとも2.5年の差に過ぎません。費用対効果の観点では十分とは言えないのでしょうが、まあ何となく健康増進に寄与している感じがする点でも、さすがに商売上手とは言えるのでしょう。
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高齢社会
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NPO法人・老いの工学研究所 理事長
高齢期の心身の健康や幸福感に関する研究者。暮らす環境や生活スタイルに焦点を当て、単なる体の健康だけでなく、暮らし全体、人生全体という広い視野から、ポジティブになれるたくさんのエビデンスとともに、高齢者にエールを送る講演を行っています。