真田丸「望みを捨てぬ者だけに道は開ける」と管理職

2016.12.28

組織・人材

真田丸「望みを捨てぬ者だけに道は開ける」と管理職

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

久々に年間通じて高視聴率を維持したNHK大河ドラマ・真田丸では、主人公である真田幸村が圧倒的に不利な豊臣方を率いて奮戦し、最期を迎えました。戦力的には勝負にならない戦いでもあきらめない姿勢を象徴する「望みを捨てぬ者だけに道は開ける」という言葉が、ドラマを通じて繰り返され、これまた視聴者の共感を呼んだといわれます。しかし真田幸村は「望みを捨てぬ」だけだったのでしょうか?

良い時も悪い時もあるのです。わかっていても悪い目で気落ちしてしまうのが人間。しかしそうした人間心理の本質の裏を行った幸村の姿勢は、戦略観として正しいといえます。またそれは単に天運や偶然、他人の助けを待つようなものではなく、気持ちに負けずに次の手を着々と打っていったその姿勢にあるといえるでしょう。

良い時は周囲がいかようにもチヤホヤしてくれます。しかし落ち目になった時にいかに行動できるか、「望みを捨てぬ者だけに道は開ける」とはそうした教訓なのだとあらためて思います。

指揮官は現代でいえば管理者です。時流に流され、士気を考えないのは指揮官の資格がありません。ダメな時でも望みを捨てさせない、そのために次々と手を打たせることが出来ることは、管理者にとってきわめて大切な素養だと思います。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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