全国の経営者・管理職・人事担当者に、日本全体の雇用・育成・組織開発を改めて考えてほしいと制定されました。
今日、2月2日は「人事の日」です。
人事・労務についてのポータルサイト「日本の人事部」を運営している(株)アイ・キューが制定しました。「全国の人事が、垣根を越えてつながり、日本全体の雇用や育成・組織開発について考える日として、語呂のいい2月2日(じんじ)を、“人事の日”と制定いたしました。全国の経営者・管理職・人事担当者の皆さまにとって、雇用・育成・組織開発を改めて考える日となれば幸いです。」(日本の人事部)
企業の人事は、人事部という一部署の仕事ではありません。その組織をどういう「人」で運営するかは経営に直結するので、企業のマネジメントを担うすべての人の仕事です。その組織の要となる「人」をどう採用して育成し、どう働いてもらい、どのような成果にどう給料を支払うか。「人」に関するPDCAをまわすのですから、それは大変な仕事です。
ちょうど今頃から、多くの企業で新年度に向けた人事異動が行われますが、誰にどこで何をしてもらうかを決めるというのも、とても難しい仕事です。動かされる側からすると納得のいかないことも多々ありますが、すべての人に満足の行く人事というのはなかなか実現が難しい面もあります。
「人」をどう育成するかという能力開発も人事の重要な仕事です。人事畑出身の経営者の方のお話で、とても印象に残った言葉をご紹介しましょう。いわく、「プロフェッショナルを育てることはできない。」
一見、人材育成を放棄しているのかのようですが、この方の持論は「自分の力でプロフェッショナルになれる環境を与える」のが人事の役目だということなのです。そして、それはとても大切なことのように思われます。
多様なライフスタイルやメンタルヘルスや女性活用や、実にさまざまな課題が企業の人事にはあり、ついモグラたたきのように課題つぶしに奔走しがちですが、つまるところ人事制度も福利厚生も日々の労務管理も、“環境作り”に他なりません。社員の多様な価値観と真剣に向き合うことが、今の人事に一番必要なことなのかもしれませんね。
INSIGHTNOW!の「組織・人材」カテゴリーには、人事の専門家が書かれた多様なコラムを掲載しています。この機会にぜひ、読んでみてください。
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