近年「求人広告」「人材紹介」に次ぐ新たな採用手法として「ダイレクト・リクルーティング」が注目され始めています。 しかし「ダイレクト・リクルーティング」とはいったいどのような採用手法なのでしょうか?その仕組みをQ&A形式でご紹介します。
Q. 「ダイレクト・リクルーティング」を利用した採用活動の流れは?
A. 「ダイレクト・リクルーティング」の具体的な活用方法は、各企業・各組織が持つ採用課題によって異なりますが、一般的には、内定まで以下のように進みます。
- 人材要件の決定(必要なスキル・経験、キャリアの志向性などをできるだけ明確にイメージして決める)
- 母集団の形成(人材紹介、求人広告、人材データベース(転職データベース)など、採用課題に合った媒体を活用する)
- 候補者の選出
- 「面談」による自社への転職意欲上げ(必要な場合のみ)
- 面接
- 内定
- 内定承諾
上記は内定までの一般的な流れですが、「優秀人材だが、現在この人に合うポジションが空いていない」「他社でもう少し経験を積んだら採用対象になる」「候補者側からの内定辞退」など「お断り」の場面もあります。しかしそのような場合も、採用活動をそこで完結するのではなく、「タレントプール」と呼ばれる候補者データベースを自社に構築することをおすすめします。「タレントプール」は、半年、1年など定期的に見なおし、「お断り」した(された)人材に継続的にコミュニケーションをとっていくことによって、のちの採用活動に大きく貢献する可能性があります。大げさな仕組みを用意しなくても、最初はExcelによる管理でもかまいません。優秀な人材との接点が面接終了時点で失われるのは非常にもったいないことだという認識が重要です。
詳しくは「優秀人材は2~3年かけて口説くことも。人材採用の革命的手法『タレントプール』という考え方」をご参照ください。
Q. 「人材データベース(転職データベース)」とは?
A. 「人材データベース(転職データベース)」には、ヘッドハンターや人材紹介会社が企業へ紹介する候補者を選出する際に活用する、求職者の情報を収集・管理・検索できるデータベースと、社員紹介(リファラル・リクルーティング)による採用活動を社内向けに管理、サポートするデータベースがあります。近年は、ヘッドハンターや人材紹介会社が活用していたデータベースを企業向けに公開しているサービスもあります。「ダイレクト・リクルーティング」サービスは、この「人材データベース(転職データベース)」とイメージされる場合が多いようです。
Q. 候補者の転職意欲を高めるための「面談」はどのように行うのですか?
A. 「ダイレクト・リクルーティング」では、メールや求人媒体の管理ツール上でのこまめなやりとりに加え、「面談」と「面接」を使い分けることによって候補者の転職意欲を高め、内定承諾へとつなげていきます。「面接」は転職意欲の高い候補者に対し見極めを行う場として利用しますが、「面談」は企業と候補者は対等な関係で、お互いの理解を深める場として活用します。「面談」では、企業は気になる候補者に自社の魅力をアピールし、選考ステップに進んでもらうため、候補者に合った自社の人材に会ってもらうなど、さまざまな工夫をします。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
中途採用
2015.11.26
2015.12.03
2015.12.24
2016.01.13
2016.01.20
2016.01.27
2016.02.24
2016.03.02