アクションラーニングソリューションズ代表の齋藤です。 今回から3回に渡って『間違いだらけの組織マネジメント』として、斉藤式チームビルディング手法が生まれた背景、事例の分析から浮き彫りになった組織で起きている課題の構造とチームビルディングの重要性についてお伝えします。
この「チーム特有の要素」とは何なのかについて、私達が組織の本当の課題を発見するための手法として用いているアクションラーニングの事例から、その正体を明らかにしていきたいと思います。
アクションラーニングは、チームの多様性をチームの問題解決に活用した問題解決手法であり、チーム学習法です。この手法の特徴は「質問」を主としたセッション(課題解決ミーティング)です。一般に課題は問題意識を持ったひとりの視点から見える現象です。
そのため、解決策もひとつの視点からしか行われず、結局、効果的な対応が取れないのです。それを抜本的に解決するためにはチームメンバーの多様な視点で再度、課題を俯瞰し、課題を多角的に観察することで当事者が気づけない本当の原因を浮き彫りにすることができるのです。
それを実現する為にチーム(6名程度)を作り、個々の課題を一人ずつ提示し、他のメンバーが多様な質問をする「なぜ」の繰り返しによって本当の原因(真因)が見えてきます。
(2話に続く)
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2009.02.10
2015.01.26
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。