一昔前と違って、国際電話がとんでもない高額になることは最近少ない。ましてやデータ通信であればなおさら。にもかかわらず、データ量を抑えながらネットを使ったのに、帰国後に取り寄せた明細書には桁違いの料金表示が…。心臓に悪い、こんな『ふっかけ商売』はなしにして欲しいもの。
一方、auの場合には自動的にキャリアを切り替えるようになっているが、その仕組みにバグがあり、非提携キャリアにつながってしまって高額請求された事例が載っていた。しかし結局、システムのバグなのでau側が陳謝して事なきを得ているようだし、しかも随分前の話だ。
そんなこんなでどうにも腑に落ちないままだった。小生は「きっとこれは80数万円を一旦請求し、最後に割引して5万円ほどにする腹積もりだ」と言い出した。
娘が不思議がるので、「最初から5万円也で請求したらバカ高い!と拒否されるけど、最初に80数万円を請求しておいて5万円で決着したら、何となく得をした気になるだろ?途上国にはよくある、一種の『ふっかけ商売』だよ」と言うと、妙に納得した様子だった。
半ば冗談だったが、半分は可能性ありだな、もしそうならauも落ちたもんだと小生は思っていた。娘は「そんな嫌らしいことをするauは止めて、ソフトバンクにしよ?」と言い出し、それを聞いていた妻は「冗談じゃない、5万円でも嫌よ」と憤慨していた。
妻は台湾ではiPhoneをもっぱらカメラ代わりに使っており、本人の通信料金の心配はなかった。しかし一番大騒ぎしたのは彼女だ。翌日は朝からやることが目白押しで忙しいという小生に対し、他のことを差し置いてもこの件で、auに朝一番で電話で問い合わせし、抗議・交渉しなさいと「厳命」が下ったのだ。
翌日の午前中に小生はauのユーザーサポート番号に電話した。事情を説明して、「一体どうなっているのか聞きたい」と伝えた。すると最初に出た電話問い合わせ窓口の男性は「専門の部署に回します」ということで代わり、今度は若い女性の声に代わった(これは効果的ですね、さすがに喧嘩腰にはなりません)。
事情を説明して本人確認などをすると、彼女はあっさりと「お客様、申し訳ありません。それは割引前の料金で、実際に請求されるのは11,920円です」と言う。コールセンター側からは通話・通信明細は見ることができないのだが、項目別料金表示だけは見られるようだ。
「やっぱりそんなところか」と思いながらも、「なんでグロパスだけ割引前の料金表示なの?紛らわしい」という小生の素朴な質問に対しては、彼女も「確かに」と困っているようだった。善処はお願いしたが、いつシステム対応してくれるやら…。
そのあと料金の計算方法を教えてもらい、本当にその割引後の料金が正しいのかを確かめることができるようになったが、分かってしまえば事実はシンプルだ。上限の2,980円/日×4日=11,920円なのだ。大してネットやメールなど使ってはいなかったのだが、すぐに上限に達してしまうのだ。
業務改革
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パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長
「世界的戦略ファームのノウハウ」×「事業会社での事業開発実務」×「身銭での投資・起業経験」。 足掛け38年にわたりプライム上場企業を中心に300近いプロジェクトを主導。 ✅パスファインダーズ社は大企業・中堅企業向けの事業開発・事業戦略策定にフォーカスした戦略コンサルティング会社。AIとデータサイエンス技術によるDX化を支援する「ADXサービス」を展開中。https://www.pathfinders.co.jp/ ✅中小企業向けの経営戦略研究会『羅針盤倶楽部』の運営事務局も務めています。https://www.facebook.com/rashimbanclub/
