業務改革は、業務を見える化し、暗黙知を形式知化して、業務の標準化を実施して生産性向上を図っていくことが王道で重要になってきますが、必ずしもそうでないこともあります。
業務改革は、業務を見える化し、暗黙知を形式知化して、業務の標準化を実施して生産性向上を図っていくことが王道で重要になってきます。しかし、ふと基本に立ち返って、考えることがあります。
見える化、形式知化するということは業務効率を上げる手段ではありますが、誰でも真似できるようになるということです。つまり、競合他社も真似ることができるようにしよう、という活動になります。
本当の企業の強みやノウハウは、形式知化できない、脈々と築き上げてきて、誰もなぜ強いのかが分からないし、誰も解明できないけどしっかりと企業の底に根付いているものではないか、と思います。これは俗にいう、「組織文化」とかがその一種です。
この組織文化は強みとして外部環境と内部資源がマッチして企業が成長していく重要な要因となります。
一方、外部環境等の変化により、大きくビジネスモデルの変革が必要になった際に、足を引っ張ることも多々あります。
「変革をしなければ生き残れないんだ!!」と社員にメッセージを送っている経営トップ本人が、実は一番のこの組織文化に縛られて変化できないという例もあります。
つまり、暗黙知の強みは模倣困難な反面、世の中が変化してその暗黙知が強みでなくなっても、誰も気付かないというデメリットもあるのです。
時代や市場、技術の変化に左右されない強固な強みとなる暗黙知をもった企業があるべき姿なんでしょうね。
同様に、家庭の家計も見える化しないで暗黙としておいた方がいいケースが多くみられます。
変に見える化すると、喧嘩の元になりますし、お互い触れたくないことも多くあるでしょう。
この場合は、「暗黙知」というより「うやむや知」とうことになります。この「うやむや知」は家庭円満の秘訣です。
ということで、我が家では家計簿はつけていません。その日暮らしとも言いますが、、
企業も家庭も形式知と暗黙知の使い方が重要です。
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2009.02.10
2015.01.26