「アジア経済危機」の再来を危惧する声がある。それゆえ進出に二の足を踏む企業がいる。しかし経済動向よりも大きなリスクを覚悟することのほうが、この魅力的市場への進出には重要だ。
そんな市場に、日本での従来ビジネスが伸びないからというだけで、しかも真剣に考えた戦略も準備もなしに進出しようというのは危険きわまりないということは理解していただけるだろうか。むしろ日本でのビジネスを工夫して再成長を目指すほうが近道であることも多いはずだ。
逆にいえば、もしそうした覚悟と明快な戦略を持っているのであれば、東南アジアはマクロ的には伸びる余地がまだまだ多いので、とても魅力的な市場である。それにさすがに主要国では経済基盤が強化され地域協力体制もできたので、「アジア経済危機」の再来はないというのがもっぱらの評である。
たとえ短期的には「景気不順」期間を予想外に長く経るとしても、それは中途半端な競合を振り落としてくれる作用を果たすので、勝ち残った企業が儲かるようになるタイミングを却って早めてくれるかも知れない。そんなふうに考えてはいかがだろう。
アジア市場進出
2013.10.07
2015.03.24
2014.05.24
2014.04.24
2014.03.03
2014.02.09
2013.05.31
2013.04.26
2013.04.16
パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長
「世界的戦略ファームのノウハウ」×「事業会社での事業開発実務」×「身銭での投資・起業経験」。 足掛け38年にわたりプライム上場企業を中心に300近いプロジェクトを主導。 ✅パスファインダーズ社は大企業・中堅企業向けの事業開発・事業戦略策定にフォーカスした戦略コンサルティング会社。AIとデータサイエンス技術によるDX化を支援する「ADXサービス」を展開中。https://www.pathfinders.co.jp/ ✅中小企業向けの経営戦略研究会『羅針盤倶楽部』の運営事務局も務めています。https://www.facebook.com/rashimbanclub/
