アシストが設立された1972年当時、コンピュータは大きな企業だけが所有して使用する、特別な機械だった。販売する「ソフトウェア」という言葉が一般的になったのは、1980年代に入り、コンピュータが一般的になってからだ。
「製品マーケティング系や広報に興味がありました。特に上司には何も言っていませんでしたが、Webが得意で趣味で作っていることを上司は知っていて、営業ポータルを作ろうという話が出た時に声がかかったこともあったので、それが理由かと思いますが、広報に異動になり、すごく嬉しかったです」
◀上司の林氏
当時の上司であり、現在経営管理本部長である林は、
「伊藤さんは顧客支援室時代から同じチームでしたが、彼が持つ静かさの中の野望というか(笑)、
やってやるぞという強い意志を感じていました。きっと彼にアシストのWebを任せれば成功するのではないか。そういう思いが強くなってきたので、一緒に私の部門(広報部が所属する経営企画室)に来てもらうことにしたのです」と語る。
こうして広報部に異動になった伊藤が最初に手がけたのが社内イントラネットの統合だった。アシストの扱う製品20以上のイントラを、取り扱い製品であるコンテンツ管理ソフトウェアNORENを利用して統合管理に移行するというプロジェクトである。計画では1年間で10製品を移行完了する予定だったが、実際には22製品ほぼ全ての移行が完了した。さらに、今年6月にはアシストのコーポレートサイトの全面リニューアル。これも伊藤が手がけたプロジェクトである。http://www.ashisuto.co.jp/
「イントラ統合とコーポレートサイトのリニューアルを任されると聞いた時は、まず間違いなく結果は出せるだろうと思いました。とはいえ大きいプロジェクトなので、もし失敗したらという怖さはありましたが。でも仕事で勝負をかけるならこれ以上のチャンスはもう来ないだろうと、思い切って大風呂敷を広げて取り組むことにしたのです。僕はとても謙虚な性格なので(笑)、本当は、“僭越ながら精一杯がんばります”と、低姿勢にいきたかったんですが・・・」
入社6年目の伊藤は、年齢も若く、社内で大きな実績を上げて知名度が高い、というわけでもない。イントラ統合やコーポレートサイトのリニューアルという作業は、社内の様々な部署と連携をとり、多くの人の協力がなければできない仕事である。そのプロジェクトリーダーを伊藤は自信満々で引き受けた。
「自信満々に有言実行、という態度を演出しないと、誰もついてきてくれないんじゃないか、と思ったんですよね。いわば、背水の陣です。でも実際は、全然そんなことなくて、沢山の方々が快く協力してくれて、イントラ統合は予定よりも短期間で完成し、リニューアルしたコーポレートサイトも無事6月にカットオーバーとなりました。本当にアシストって素敵な会社だな、と思いました」
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