自社で輝く意欲を高める「エンプロイーブランド」とは

2007.11.19

組織・人材

自社で輝く意欲を高める「エンプロイーブランド」とは

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

銀座某所にて開催された、クエストコンサルティング社主催のセミナーに行って参りました。同社が提唱する「エンプロイーブランド」という新しいコンセプトの紹介を含め中心に、非常に興味深いお話がありましたのでご紹介します。  (※エンプロイーブランドは、『自分らしく輝く存在でいること』と、『自社で働くことへの心理的絆を強くもつこと』とを両立させる、クエストコンサルティングが提案する新しい考え方である。)

これを「個人の絆の3+1の絆」と呼び、内定者・新入社員は、これらの絆を基に、自分の3年後の姿をイメージし、「自己成長の予感」を強くもてるかを考えている。つまり、これらの絆における自社なりの訴求点を強化することが、本人が描く将来への期待を高め、結果的に内定辞退・早期離職のリスクを軽減することに繋がる。

この「3年後の成長した自分をイメージ」することを促す手段として、輝いている先輩社員を紹介するということも効果的である。いきいきと働く優秀人材が、良い人材を引き寄せてくれる。そういう観点でたとえば自社採用のウェブサイトを見直してみるとよい。各社の採用ページを見てみると、とてもよく出来てはいるが、募集要項や求める人材像もほとんど共通で差別化されていない。  そこで、自社なりの輝く人材をHPで紹介することが、1つの有効な手段である。「3つの絆」、特に「なりがい」「やりがい」を軸にコンテンツを整理して、個人として輝いている姿をイメージできるような表現に、採用ページを改善するとよい。

■ パーソナルブランディング・・・個人を輝かせるパーソナルブランド

一般的に「ブランド」とは、企業が顧客との約束を果たし、その期待に応え続けることで確立する、長期的でゆるぎない精神的な関係(絆)をさす。

企業や商品ブランドと同様、個人もブランドを築き高めることによって大きな効果を得られ、その主な点は次の3つに整理される。

1.機会の獲得
 自分の「売り・尖り」を活かせる仕事において、指名される人材となる
2.顧客満足の獲得
 暗黙の信頼感が高まり、顧客満足が得やすくなる
3.より高い報酬の獲得
 差別化された希少な存在となり、仕事への報酬・対価があがる

ただし、ブランドである以上、あくまでも他者の認知・評価がベースであって、独りよがりに決めてしまうものではない。また、ブランド価値の高い「輝く人材」になるためには段階が必要であり、中長期的に考えることが求められる。「尖ること」を急ぐ傾向が最近の若手人材には強くなっていると言われるが、その考えは安易かつ早計とも言え、焦らず地に足をつけまずは信頼の基盤を形成することが重要である。

パーソナルブランドの構築ステップを知ることは、輝く人材に向けた成長戦略を知ることにつながり、これにより、ブランド構築やキャリア形成における「希望と厳しさ」を知り、前向きかつ建設的なキャリア形成が促進されることになる。

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