全国11箇所に営業拠点を展開する「地域密着型」のアシストが、北海道に営業所を開設して21年。原田直人は1993年の夏、東京本社から出身地である札幌に転勤した。
東京や首都圏では1時間超の通勤時間は普通だが、札幌圏の勤労者の平均通勤時間は29分だという。ここ札幌で、原田の場合も35分と快適なゆとり通勤を享受している。
「一年のうち約4ヶ月は雪に覆われる地域ですので、仕事でもプライベートでも、5月~10月の季節がもっとも活動的に動ける季節で、冬季は積雪と寒さでどうしても活動が鈍重になりがちです。運動不足を解消するために冬季には週末にはスポーツジムで汗を流しますが、夏季には自転車通勤に切り替えて15キロの自転車ロードを自転車で通勤しています。これで時間の節約と運動という両方のメリットを享受できるからです」。北海道の限られた季節を満喫するのに、自転車通勤は最高の方法だ。
原田の一日は、会社に到着するとオフィスの開錠から始まる。札幌営業所はビルの一室で、札幌常駐は原田を含めて3人、うち2名が営業マンだ。
「まずは庶務的な仕事から。本社の関係する社員の出社をメッセージング・ソフトのオンライン情報でアクティブになっていることで出社を認識します。私のアシスタントは東京本社におりますので、仕事上の連絡はすべて電話とメールで行っています。最近はIPテレフォニー技術の発達で複数人とのテレカンファレンスも頻繁に行うようになりました」。
技術が東京と札幌の間でアシスタントとの距離を埋めてくれ、原田が客先へ訪問している間の電話対応もすべて東京本社のアシスタントが行っている。倉橋朋江は、北海道の原田とのやりとりは、東京の営業マンを担当している時とほとんど変わらないという。
「仕事の内容は、製品の出荷手配や契約書作成など、基本的には顔を見ながら一緒に働いている営業マンへの支援と同じです。札幌営業所に届いたFAXもメールで確認することが出来ますし、必要書類を東京から札幌のプリンターに印刷することも出来ます。札幌オフィスの状況が見えないので、今どの程度忙しいのかが分かりにくいことがありますが、原田さんは、急ぎではない場合はメールの件名に『急がない確認』と記入して連絡してくれるので、こちらも仕事の優先順位がつけやすいです。営業活動のほかにセミナーや研修の企画から、オフィスのメンテナンスの調整まで、メールを見ると本当に一人で何役もこなしていて、東京にいては支援できないことも多く、大変だろうなと思うことがよくあります」と倉橋は言う。
原田が外出から戻ると宅配便の不在通知がドアに挟まっていることも良くある。普通のオフィスではなかなかない光景だろう。
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