顧客に愛される会社、革新がどんどん生まれる会社、結束の固い会社・・・。そういった会社の根っこには、必ず優れた企業文化がある・・・。ただ何となく存在する「企業文化」ではなく、「戦略的な企業文化」。そして、それを現場に浸透させ、成果を出す「コア・バリュー経営手法」について。
1. 戦略的な企業文化とは、包括的な仕組みを伴うものである。(それなしには、戦略的なアプローチとはいえない。)
2. 戦略的な企業文化は、現場に浸透しないと意味がない。(現場の賛同、参加があってこそ、維持可能な企業文化が生まれる。)
「包括的な仕組み」だから、「視覚的な表現」だけでは不完全なのです。採用、教育や人材の評価など、社内のあらゆる仕組みが企業文化にのっとって組み立てられることが必要になります。すべてにいっぺんに着手しろというわけではありませんが、経営者やプロジェクト・リーダーが、まず全体像を把握しておくことが必至です。
また、「現場への浸透」がなければ、経営者の一人芝居、あるいは押し付けになってしまいます。そんな企業文化は付け焼刃であり、長続きもしなければ、実質的な成果を生むこともありえません。
では、どうやって、戦略的な企業文化を現場へ浸透させるか、現場が原動力になり、企業文化を活性化していく、そんな体制を実現するか、その手法であり、ツールであるのが「コア・バリュー経営」なのです。
「コア・バリュー経営」とは、ごく簡単に言えば、会社のステークホルダーが共有すべき価値観を定め、それを基盤に企業経営の仕組みを組み立て、運営していくことです。
今後、特に、個々の創造性の発揮が差別化の決め手になっていく「サービスの現場」では、コア・バリュー経営が要求されてくると思います。
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企業文化
2012.06.21
2012.06.05
2012.05.30
2012.05.11
2012.04.19
2018.02.28
2018.03.01
2018.03.02
2018.03.07
ダイナ・サーチ、インク 代表
ダイナ・サーチ、インク代表 https://www.dyna-search.com/jp/ 一般社団法人コア・バリュー経営協会理事 https://www.corevalue.or.jp/ 南カリフォルニア大学オペレーション・リサーチ学科修士課程修了。米国企業で経験を積んだのち、1982年に日米間のビジネス・コンサルティング会社、ダイナ・サーチ(Dyna-Search, Inc.)をカリフォルニア州ロサンゼルスに設立。米優良企業の研究を通し、日本企業の革新を支援してきた。アメリカのネット通販会社ザッポスや、規模ではなく偉大さを追求する中小企業群スモール・ジャイアンツなどの研究を踏まえ、生活者主体の時代に対応する経営革新手法として「コア・バリュー経営」を提唱。2009年以来、社員も顧客もハッピーで、生産性の高い会社を目指す志の高い経営者を対象に、コンサルティング・執筆・講演・リーダーシップ教育活動を精力的に行っている。主な著書に、『コア・バリュー・リーダーシップ』(PHPエディターズ・グループ)、『アメリカで「小さいのに偉大だ!」といわれる企業のシンプルで強い戦略』(PHP研究所)、『ザッポスの奇跡 改訂版 ~アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略~』(廣済堂出版)、『未来企業は共に夢を見る ―コア・バリュー経営―』(東京図書出版)などがある。