一生懸命働いたら、給料は“上がる”ものではありません。 「一生懸命働いたら、給料は上がる」と思い込んでいる方の感覚の中では、「一段高い一生懸命さと」「多くの人が認める結果」を残さない限り、給料は上がりません。 一生懸命働き、結果を残し、初めて“現状維持”が現実。 この状態があるだけでありがたい、と思う姿勢を持ち合わせ初めて、給料を上げられる人間になれます。
1人の部下(仮名:松井さん)と面接をしました。
松井さんは
・いろいろな提案をしてくれる
・提案が通らないときは自分の力不足と素直に認められる(たとえ僕の目には、組織がなかなか動かないからだよな、申し訳ないな…と思えるときでも)
・今任されている業務も着実にこなす
…という「組織でいきいきと働く、とはどういうことか」をしっかり把握してくれている方です。
松井さんの根本は、「一生懸命働いて初めて、オマンマ食べていける」という考え方があること、僕は良く知っています。
もう少しこの考え方を細かく説明すると
・「一生懸命」というのは自分の感覚に過ぎない。評価するのは他人である。
・その自分の感覚の下、自分なりに結果を残した、と思ったことに対し、会社から(組織から)お金を頂戴できている。
・自分ひとりで商品やサービスを作ったり、お客さんからお金を頂戴しているわけではなく、組織を通じて働き、結果として金銭を得られていることには、十分感謝しなければいけないな。
・今の「一生懸命」な働き方で今のお給料、それでも満足だけれど、さらに一段高い「一生懸命」さと、一段高い結果を残して、もっとお給料もらえると嬉しいな。
ということになります。
松井さんの感覚や考え方、僕と極めて近いものなので、ここまで細かく理解できていますし、そんな松井さんは、普段からビジネス書を読む、などの自己啓発も怠りません。
世間では、「働いても、働いても、給料よくならない!」と「文句」を言ったり、誰にでも「愚痴」を常々こぼす人がいるようです。
学生の中には、「就職することは自らの“権利”」のように捉え、自分が就職できていないことを社会のせいにする人もいるようです。
もちろん、いろいろな不幸が重なり、「報われていない」方が実際にはいるでしょうが…
残念ながら、僕が今まで、何らかの形で接したことのある、このテのタイプの方のほとんどは、松井さんのような考え方が全くできていないんです。
「一生懸命働いたら、“給料が上がる”」がマジョリティをしめる思考回路なんて、冗談もいいところ。
「一生懸命働いたら、“お金を頂戴できる”」がまず第一。
実際には、一生懸命、というのは主観に過ぎず、今の会社(組織)の売上・利益を保持できる結果を残して初めて、“お金を頂戴できる”わけです。
給料を上げるには、今の会社(組織)の売上・利益を上げようとする意識をもち、組織を通じ、実際に売上・利益を上げるという結果を残して初めて、なんです。
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