「あっ、やっちゃった…ケアレスミスさえなければ~」 そう嘆く学生さん、多いですね。 でも、ケアレスミスの本質は、「能力不足」なんですよ、「おっちょこちょいの自分の性格」に起因するものではなくて。 若手社会人にも気をつけていただきたいです。
今年僕の元に届いた、部下からの年賀状。
ある部下の年賀状の宛名で、僕の名前「隆行」という字が「隆之」となっていました。
僕自身、これで怒るとか、そういう気持ちは全然ないです。
しかし、この部下の今後の指導については、このような部分を治さなければ、と思いました。
性質として、やっちゃいけないミスですもん。
でも、本人の考え方の中に、このテのミスは「ケアレスミス」と捉えるキライがあれば、治りません。
僕の名前は「隆行」だと、課員名簿を見たらわかるはずですし、僕の名前が「隆之」という情報はどこにも転がっていません。
ですから、部下の頭の中に「タカユキ」=「隆之」という脳内変換ができちゃていたわけです。
なので、表面だけ見ると、ケアレス=注意不足、のミスではあります。
しかし、
「あっ、やっちゃった、これから気をつければいいや」
これくらいの意識では、また同じミスを繰り返します。
現象としてはケアレスに過ぎなくても、本質は「自分の能力不足」なんですよ、これって。
普通の人であれば、上司に年賀状を書くときは注意しなければいけないよなーとか思ったり、「隆之」と書いたところで「あれ?無意識に書いているけど、これでよかったっけ?」と瞬間的に思い返したりする「力」があるんです。
それがない段階で、「そのときだけ」のミスではありません。繰り返されるミスなのです。
「あーケアレスミスさえなかったら、もっと点数取れていたのに!ちくしょー」
こんな叫び!?が、学生さんからよく聞こえてきます。
ただ、学生さんの場合、この叫びの裏側に
「俺の実力はこんなもんじゃない!(ほんとうならもっと点数がとれていた)」
という気持ちが隠れていることが大半です。
いや、実力のある人は、答案中にケアレスミスを犯しそうになったときに、「あれ、なんか変だな…」という違和感を感じ、気づき、そして「テストで与えられた時間内に」しっかり修正しているんですよ。
気づかず、ましてや時間内に修正行為も行っていない段階で、実力がないからケアレスミスにつながっているんです。
私立大学の一般入試や、東大をはじめとする国公立大学の二次試験がこれから本格化します。
直前の対策として、これまでのケアレスミスをした箇所を復習し、その周辺知識を再度洗い出しすることは、とても有効だと思いますよ。
えっ?最初で取り上げた部下に、僕はどう指導するか、って?
年賀状の件を直接は言いません。仕事とは無関係ですし、仕事とは無関係なことを(表面的には聞いていても、心の中では)聞こうとしない人も多いですから。
このテのミスが仕事で見られた場合、原因を追及するように強く指導はしますけどね。
あ、蛇足ですが…
お子さんに、ケアレスミスをしない本質的な力を、早いうちから身につけたい場合、Z会小学生コースをどうぞ(笑)。通信教育と言う学習法もミス発見→能力不足の気づき、という誘導にピッタリです。
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