2012年度のセンター試験がこの週末に行われました。 1990年に始まったセンター試験。20年以上続いていますが、フツウは「自分の受験した年のセンター試験事情」しか知りませんよね。 今週はセンター試験の記事もたくさんメディアに掲載されるでしょうから、「今のセンター試験ってこうなっている!」という、ちょっとしたネタの提供を。
この週末にセンター試験が実施されました。志願者数55万人!と、国にとっても一大行事。
なんせ全国様々な会場で、全く同じ時間に開始~終了しなければいけない、というシロモノですから…。
問題用紙など、試験に必要なものは、試験場までの輸送に特別な専用車を用いて、警備員常駐で輸送されているほどのものなのです。
参)Z会のセンター試験分析速報は、「Z会東大対策ブログ」でどうぞ。
さて、センター試験は、各大学、様々な用途で利用します。
代表的な使用例は、東大を初めとする国公立大学が、「独自で出題する二次試験の前に、教科書レベルの知識を様々な教科に渡って広く理解できているかどうかを試す」というものです。一般的に知られている用途ですね。これはセンター試験導入当初より変化ありません。
そして、国公立大学志望者は、センター試験終了後、Z会の即応短期演習シリーズなどを利用し短い期間で直前対策し、大学個別の二次試験に臨みます。
でも…このセンター試験、細かなところはいろいろ以前のやり方から変化しているのです。リスニングが導入されたことは有名ですよね(2006年)。
これから1週間程度、センター試験について、いろいろ話題が盛り上がると思いますので、以前とはこの辺が違うんだよ!ってところや、こういうことになっているんだよ、というマメ知識的なことをちょっと記事にしてみます。
注)読者層として30、40代の皆さんを意識しています。また、細かな部分はざっくりと説明し、(正確さより)わかりやすさを優先していることをご了承ください。
◎共通一次試験とセンター試験の違い
1990年に導入されたセンター試験。それ以前の「共通一次試験」との制度的な違いは、「国公立大学のみが利用するもの、という位置づけから、私立大学も(試験結果を)利用してもよいもの、とした」部分です。
◎様々な「受験上の注意」
・受験票の写真は、試験中に眼鏡をかけて解く場合、必ず眼鏡をかけてとらなければいけません。
・シャープペンシルを使用することは構いませんが、あくまでメモ書きや計算用として。マークシート記入時は必ず鉛筆(H、F、HB)で行わなければいけません(マークシートへの解答が読み取れなくなる可能性があるため)。
・カンニングだけではなく、他の人に答を教えても不正行為として退場を命じられます(苦笑)。
・定規はそもそも机上においてはいけません(=使用不可)。
◎「センター試験として用意されている科目」と「その科目で志望大学に出願できるか」は別
次のページ◎「教科」と「科目」の違い
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
教育論
2012.09.01
2012.07.31
2012.03.28
2012.01.30
2012.01.16
2012.01.01
2011.12.27
2011.12.26
2011.10.24