厚生労働省が昨年発表した2010年度の雇用均等基本調査によると、女性が育児休業を取得した割合は83.7%で、2年連続低下傾向にあるという。女性にとって働きやすさとは色々な条件が挙げられるが、“働き続ける”ことのできる環境は大切だろう。既婚者またはこれから結婚する女性にとって、産休、そして育児休暇がとりやすい雰囲気というのはその一つに違いない。
「私の住む地域は液状化による大きな被害を受け、ライフラインが1ヵ月近く整いませんでした。復旧の順番は、電気、ガス、水道、下水道で、被災地にもかかわらず、計画停電もあるという状態。電気やガスが復旧しても下水道が利用できないとトイレも洗濯もお風呂も料理もできません。実家に避難したり、仮住まいしたり、主人はホテル住まい、その中で、空き巣が多発しているという情報や業者の出入りも多く、家を空けられない状態でした。その時、会社と上司の計らいで4月15日まで、在宅勤務をさせていただきました。家で仕事ができたので業者の手配もでき、本当に助かりました。柔軟な対応をしていただけた会社にとても感謝しています」
仕事も育児も妥協したくない自分を欲張り、と言う原澤は、大学時代は音楽とアルバイトに明け暮れる学生だった。
「学生時代は、ずっとオーケストラでヴァイオリンを弾いていました。学部も教育学部の音楽を専攻していたのでコンピュータとは関係がないのですが、IT業界を選んだのは、学生時代に秋葉原のパソコン・ショップでアルバイトをしていたのがきっかけです。その当時は、まだノート・パソコンの出始めで、詳しい人も少なかった時代だったので知識のない私でも接客ができたのだと思います。小さなお店だったのですが、毎月売上が良かった店員には1万円ご褒美がもらえたんです。毎月のようにいただいてました(笑)」と、学生時代から仕事熱心だったことはいうまでもない。
原澤がアシストに入社を決めたのは人事採用担当者が皆とても感じよく、特に女性の人事部長の話し方がやわらかく、こんな働く女性になりたいと思ったからだという。
「当時から女性で活躍されている方が多く、長く勤めることができそうだと思い入社したいと思いましたが、二度の育児休暇を経て働き続けていられるのですから、その通りの会社でした。もちろん仕事は楽ではありません。メーカーに問い合わせをしても解決できない難解なお問い合わせをいただいた時など大変な時はありますが、それでも色々な方の協力を得て、何とかこなしている毎日です。今年は、さらにアシストWEBサポート・ページでのサポート・サービスの充実を目標にして、FAQや技術情報の公開など、より良いサポートを目指して工夫していきたいです」
IT業界は残業時間が多く、アシストも例外ではない。それでも、子育てを優先しながらも仕事を続けたい社員がそこに居続けられること、それを見て、また若い社員がそれに続いていかれるよう、手を抜くことなく自分のできることを真剣に行うのが先輩社員の務めであることを原澤は自覚している。
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