一人で回る営業マンだから、「協力」に「感謝」

2011.11.28

開発秘話

一人で回る営業マンだから、「協力」に「感謝」

喜田 真弓

アシストは全国11箇所に営業所があり、営業担当者は各地で地域密着型の営業スタイルでお客様と接している。近藤は入社20年の中堅営業マン、2年間技術を担当した後、営業職についてからは西日本をテリトリーとして活動している。

「1990年といえば、最後の時期ではありましたがまだバブルの時代。就職先も潤沢にあり、当時流行っていたトレンディ・ドラマのような楽しくお洒落な都会生活と、花形だったIT産業、コンピュータ・ビジネスに憧れてアシストに入社しました」と入社当時を近藤は振り返る。

スマートなビジネス・スーツに身を包み、都心にある大手企業を颯爽と訪問する姿を描いていた近藤の毎日は、気がつけば都心のオフィス街を移動する時間よりも、四国や北陸をレンタカーで走る時間のほうが長くなった。

いま近藤の担当は四国の香川県。自宅のある大阪から日帰りで香川県へ行き、顧客企業を訪問している。

「なかなか綺麗にスケジュールを組めませんが、週2回、日帰りでの営業を心がけています。理由は、週前半にいただいた課題をその週のうちに回答することを目的にしているから。神戸から営業に出向いているため、四国支社のある他の企業や地場の会社と比べると、どうしても遠距離感が大きな弊害になっていました。その距離感を感じさせないようにするにはどうしたらよいかと考えた結果、週の前半と後半に訪問するというスタイルに落ち着きました」

週2日の、四国への日帰り営業の日。近藤に一日の様子を語ってもらった。

「朝は5時50分に起きます。朝ズバッ!を観ながら準備をして、6時50分に家を出ます。新大阪から新幹線に乗ると高松到着は9時40分。まずメールや電話等でお問い合わせいただいた事項に回答する等の対応をします。高松からはレンタカーかタクシーで、午前中1~2件訪問。昼食をはさんで午後は3~4件訪問します。訪問したあとも7時くらいまではメールや電話等の対応をして、瀬戸大橋を渡るのは大体7時半頃、ワンカップを片手に、ということが多いです(笑)。岡山駅に8時に着きますが、電車を待つ間モバイル・コーナーで約1時間、訪問ログの処理等を行います。そして自宅に着くのは10時半頃です」

昼食は香川県名物のうどんを食べるという近藤。

「レンタカー屋のおばちゃんに、当日営業に向かう方面を告げて、うまい店情報を入手します。毎回違うところへ行ってうどんをいただいているので、お蔭様でうどん屋情報は地元の方よりも多く持っているかもしれません。この情報を営業に役立てたいところなのですが、実は香川県民にうどん屋の話は禁句なんです。皆さん好きなうどんの食感をお持ちなので、下手に、お好みとは違うタイプのうどん屋が旨いなんて言ってしまうと、一瞬でご機嫌ななめになり、ビジネス上大きな弊害となりかねないので要注意です(笑)」と、冗談とも本気ともつかないうどんの話で盛り上がる。

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