アシストの西日本支社(大阪)に勤務する松山晋ノ助は入社して4年目。社内では「熱い男」として先輩社員に可愛がられている。
入社してから東京で1ヵ月間、その後、勤務地となる大阪で4ヵ月間の研修を受けた後、技術として製品担当となり、ビジネス・インテリジェンス・ソフトウェアである「QlikView」という製品にアサインされた。
このソフトウェアは、アシストにとって新規取扱の製品だった。すでに認知され、広く流通しているソフトウェアであれば、製品そのものの機能や性能よりも、むしろサービスや教育といった付加価値をアピールして市場を開拓できる。しかし新製品となると、まずアシストの中でノウハウを蓄積し、実績や情報を積んだ上でマーケティングをする必要がある。新人の松山は、そんな新規製品の初代担当を任されたのだった。
「右と左の区別もままならないような新人で新規取扱製品を担当することになり、かなりの戸惑いがありました。当初は実質1人でしたから。それでも部課長に支えていただきながら、毎日調べては業務対応をし、対応後はまた自分で不明点を洗い出して勉強する・・・、ひたすらそのリズムで日々が過ぎ去りました」と松山は当時を振り返る。
QlikViewは、「楽しく自由に分析ができる!」をうたい文句としたビジネス・インテリジェンス・ソフトウェアで、エンドユーザが迷うことなく答えを瞬時に得られる、という製品である。その新しい「インメモリ連想技術」によって、求める答えが瞬時に得られるというのだから、新人とはいえ、松山が使いこなせないようなソフトであれば、逆にユーザは欲しがらないだろう。松山に課せられたのは、QlikViewを使いこなし、「このソフトを使えば飛躍的な生産性をもたらす」ことを証明することだった。
「今更ながら頑張っていたなと思います。一番勉強になったと感じるのは、“スパルタ的無茶ブリ”です(笑)。特に中尾部長の、“今は精一杯頑張れるだけ頑張る時”、という「振り」に応えた結果ではないかと思います」
この頑張りの結果、松山は2010年に会社の行動指針にふさわしい活動をした社員を表彰する「アシスト セブンハート」※のなかの「やってみる」というテーマで表彰を受ける。表彰理由は、QlikViewの製品担当として実績情報の少ない状況の中、数々の案件で時間や労を惜しまない前向きな支援を続け、お客様の満足を得るために取り組む姿勢は、社内だけでなく、お客様、メーカーからも大きな評価を得た、というものだった。
※「アシスト セブンハート」
アシスト社員1人ひとりが自らの意思で責任ある行動をとることを促すために作られた行動指針
1.お客様の声に、耳を傾けよう。
2.お客様の役に立つ努力をしよう。
3.誰に対しても、誠実であろう。
4.トコトン考え続けよう。
5.「やってみる」の気持ちを大切にしよう。
6.当たり前のことを、当たり前にしよう。
7.1+1 = ∞(ムゲン)。
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