アシストの西日本支社(大阪)に勤務する松山晋ノ助は入社して4年目。社内では「熱い男」として先輩社員に可愛がられている。
教室で学ぶことは大切だが、それを実践することはもっと重要だ。心理学を学んだ松山が接客業を通して学んだことは大きかった。
「いつも“客観視する”という癖がつきました。自分を見るというよりも、相手がどう捉えるかを結構考えているなと思います。これはアルバイトで、常に周囲に気を配るウエイターの仕事をしていたことも影響しています。それが転じて、例えば、お客様にとってわかりやすいメール文章を書くように心がけることにも活きています。そんなことから、仕事で関わる営業さんの中には、私のことを営業的な技術だと言ってくださる方もいて、それは常に物事を客観視して、相手目線で考えるように気をつけているがゆえにそういう評価をしていただけるのかな、と我ながら思っています」
松山の担当するQlikViewをお客様に自信をもって提供するには、まずお客様にそのソフトの機能をどう捉えてもらうかが重要になる。そのための動作検証やスクリプト作成、性能チューニングなどはもちろん徹底的にやり尽くした上で、さらにお客様の環境に合わせてモジュールを作成する。レスポンスの悪化の原因を他のソフトを使って調査をする。またはお客様環境のWindowsモバイルがなければ、Microsoftのサイトからエミュレータを入手し設定方法を試行錯誤で検証する。新人でありながら、松山はこうして、客先での実績のないものは片っ端から社内検証を行ったという。こういった経験を積めたのも、新製品担当に抜擢されたからだ。
もちろんお客様からすれば、松山のような入社2、3年目の担当者が、製品紹介から技術支援までを行うことに対して、少なからず不安を抱くものだろう。実際に会話をしていても単語の意味すら通じていないような状況もあったという。
「お客様から“担当者を変えて欲しい”と言われても、立ち上げ当初はそれも難しい状況だということは理解していました。それがわかっているだけに使命感のようなものがありました。だから余計に、“やってみる”の気持ちで、何にでも取り組もうと。とにかくやるしかなかった、と言ったほうがいいかもしれません」と松山は言う。
人間の思考は直線的に結果を出すのではなく、試行錯誤しながら答えに辿りつくが、QlikViewというソフトはインメモリ連想技術という、分析対象となるすべてのデータソースを圧縮し、リンクする技術によって、求める答えを瞬時に導き出す、というものである。
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