目的達成・成果をあげるためには、共に仕事をするパートナーを信頼・尊敬しなければなりません。信頼・尊敬している相手であっても、互いの意見の食い違いで衝突することがあるかもしれません。でも、その衝突によってオープンマインドになり、互いをより深く理解することに繋がります。
■□■ 互いを信頼する ■□■
協力者を増やす第一のポイントに「信頼を勝ち得る」ということを上げました。
仕事を進めていく過程で、その信頼を維持し続けて、最終的に目的を達成します。
願わくばお互いが「尊敬し合える」関係になれれば最高です。
多くの人は「これからの仕事のために人脈を増やそう」と考えますが、これは間違いです。
仕事をした結果として信頼関係が生まれる。仕事を通じて相手を尊敬する気持ちが生まれる。これは、仕事を一緒にしたことの究極の成果なのではないでしょうか。そして、それが本当の人脈として自分の財産になっていくのです。
若手の頃に、共に協力して仕事をした人が将来の本当の人脈になっていく。
若手の頃はそういうことがわからないから、皆通り過ぎていく。
そして、後になってから人脈づくりに慌てることになるのです。
しかし後から仕事も一緒にしないでできたつもりの人脈は「会ったことがある」「知り合いだ」程度のものでしかないのです。
仕事を一緒にした人を、将来の自分の人脈にするつもりで取り組んでください。
【何を信頼するか?】
○お互いが、持てる力を最大限に発揮して、一緒に目的を達成しようと思っていること
○お互いが、WIN-WINで、成果を分かち合うマインドで取り組んでいること
【何を尊敬するか?】
○仕事を通じて発見した、「その人の他の人と違うところ」が尊敬に値するところ。
○その人が「時間をかけて磨き上げてきた経験とノウハウ」が尊敬に値するところ。
○その人の「自分の仕事への誇り」が尊敬に値するところ。
多くの若手社員は、一緒に仕事をする同僚、上司、社外のパートナーや専門家にしても、その時の一過性の「仕事上付き合わざるを得ない人」という感覚を持っていることを感じます。これはとてももったいないことです。一緒に仕事をする、協力し合う人とは「信頼と尊敬」のポイントを見つけるつもりで接するべきです。
■□■ 遠慮なく衝突する ■□■
チームで仕事をする時に、意見の対立や考え方の違い、理解の違いから衝突が起こることは当たり前です。こうした対立、衝突を通じて葛藤が起こることを「コンフリクト」と言います。
この「コンフリクト」をネガティブなものとらえてしまうと、組織の本質を間違うことになります。
本当の組織力というものは「コンフリクト」を乗り越えた時に実現できるものだからです。
○本音をぶつけ合うからこそコンフリクトが起きる。本音をぶつけ合うことで、オープンな風土を作ることにつながる。
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今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。