評価を客観視できる人材の育成を!(3)

2007.10.09

組織・人材

評価を客観視できる人材の育成を!(3)

寺西 隆行
(株)Z会

誰もが他人から評価を受けます。 また、他人を評価することもあります。 自分の評価の捉え方、他人への評価の仕方で、「できる人」と「できない人」が分かれる指標になります。 今回の(3)で最後の記事となります。

自分と何かを相対評価をする際は

「すごくできる」
「ちょっとできる」
「同じくらい」
「ちょっとできない」
「かなりできない」

の5段階を定めておき、瞬間的に湧く感覚からマイナス1すると、第三者からの評価に一番近づくのが現実ではないでしょうか。

3.評価者の立場に立って考える。

(1)の記事中でのアンケートの例ですと、

「自分が“どちらかと言うと住みやすい”と答えたとき、心の中で実際に感じていることは?」

と考えるわけです。

組織の中での被考課者が考課者の立場になることを想定するのはすごく難しいことなんですが、次のような手順をとれば割とスムーズかもしれません。

・自分と同じくらいの年齢の人を心の中で評価してみる。とくに「あいつはこの辺ができるよなあ」と思えるところが多い人ほどいいでしょう。
・そのときの評価項目をそっくりそのまま自分に適用してみる。

いずれにせよ、
「評価するのは自分ではなく他人」
という感覚をもたないと、なかなか評価を客観視できる人間にはならないでしょうね。
そして、出世欲の強い若い人には、とくに伝えたい言葉。

「コミュニケーションは受け手の理解が100%。
“ずっと主張している”
“そんな風に言った覚えはない”
とばかり叫ぶのではなく
“そのように受け止められてしまった”
“どうすれば自分の主張・姿勢を受け入れてもらえただろうか”
と考えること。」

自戒を込めて。

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寺西 隆行

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文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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