「社内規程は入社した時に見て以来、気にしたことが無い。」なんてありがちなフレーズが、経営者の望む組織変革を大きく妨げているという事実は意外と重要なポイントなのです。
「組織はなかなか変われない」とは、組織変革を支援する方々の口からよく聞かれるフレーズではあるのですが、組織の枠組みを変えてしまえば、その枠組みに向かって勝手に変化していくものでもあります。
事業方針、事業戦略、事業計画、マネジメント・スタイル等々を変化させても、なかなか組織が変化しないと思うのであれば、次は社内のあるべき姿を定めている「規程体系」を見直すことで、新しい枠組みを作る他ありません。
◆ 自社に合った規程の重要性
社内規程なんて、どこかで売られている一般的な規程を持ってきて簡単に作っているから、そんなに大きな修正はしていないと伺うことは少なくありません。
では、一般的な規程とはどういったものなのでしょうか?
一般的な規程は誰が作成したものなのでしょうか?
考えるべきは、自分の会社の理想像を掲げたものが全社員に共有されていない状況で、どれだけ変化をさせたいと思っていたとしても、今までゆったりと過ごしていた環境から社員一人一人が自発的に変化してくということは、心理的にかなり困難な取り組みと言えます。
しかし、小さな会社が徐々に大きくなる過程で、どの会社でも社内規程を増やしてきているはずです。その会社自体の変化を規程という文書で管理してきたはずなのです。そして中には、100規程近い社内規程を抱えるようになった大手企業も少なくはありません。
これまで規程整備というと、小さな会社が大きくなっていく過程で、また会社法が改正され内部統制が強化される過程において必要に迫られて整備することが中心になっていたと思われます。
しかし、それは環境の変化に合わせて規程体系を整備できていたということでもあり、そういった意味においては、会社の事業方針や事業計画に合わせて組織を変化させるために、社内規程を有効活用するということができるとも考えられると思うのです。
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規程体系
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