学生が志を達成できる5つのポイント(前)

2010.05.04

ライフ・ソーシャル

学生が志を達成できる5つのポイント(前)

寺西 隆行
(株)Z会

学生さんの志、応援したい。 だからこそ、現実も知って欲しい。 少しは伝えられれば、と。

1つ。自分が学生の立場だからできるビジネス、というのがあります。
学生発のフリーペーパーというのがその例の1つですね。

A.学生の立場で集められる情報が満載であること
B.Aに加え、コンテンツの見せ方、販路、そしてマネタイズなどがユニークであること

AとBが、成功するフリーペーパーかどうか否かの分かれ道なんですが、残念ながらAを作っただけで「うちの大学初!」とか錯覚したり、声高に叫ぶ人、数多いらっしゃいます。
そして中には、Aだけで成功する人もいらっしゃいますが…だからといって社会で通用するわけではないです。

「学生」という立場を「 」で括り、自らの発想やビジネスモデルが求められているかどうか…
これをまずは考えて欲しいのです。

2.「自らのアイディアは多くの先人たちが発見しているかもしれない」という疑念を少しはもっているかどうか

世の中にないサービス、あるいは世の中で実現できていないことに気づいただけで

「こんなことに気づいているのは自分だけ」
「こんなことが達成されていないのは今の大人社会がなんもしないからだ」

と過剰に思ってしまう方、これまた少なくありません。

経験則ですが、上記の「こんなこと」に該当するサービスや世の中の仕組みについて、気づいていない大人の方が少ないです。
また、大人社会で何にもしないわけではなく、誰かが試みたけれど実現に至っていないことが大半です。

様々な学生さんが、様々な場で「これ、新しくない?」と表現する発想・サービス・ビジネスモデル…正直、99%以上は、目新しいものはありません。

このことを十分知っており、「誰かが気づいているかもしれない」「誰かがチャレンジしているかもしれない」と前例を調べたり、前例がなくても「なんで具体化できていないんだろうか」という疑念を常に持って、具体化できていない本質的理由を突き詰めていく人が、ブレイクスルーを達成する人間だと思います。

ケータイ使って学びサービスってうまくいくと思うんだけど、何でどの教育会社もやらないんだろう?…いやいや、そこにはやっていない理由があるのですよ(企業秘密。笑)。

教師に民間人をどんどん送り込んだ方がいいと思うんだけどな?…いやいや、それには「仕組み」(教員採用へのモデル構造、とでもいいますか)を変えた上で、民間の人も教師になりたい!と思う心理を醸成する「仕掛け」が最低限必要ですよ(だから「法律」と「マーケティング」のかなりの造詣が必要ですね)。

先人の足跡に謙虚になり、研究し、その上で自らの発想・成果物を振り返ってユニークであれば、それは若者特有の独創性が重なり、極めて良質のものを社会に生み出す源泉となりますね。

後半に続きます。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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