「英語を勉強する」ために必要な勉強。それは・・戦略思考

2010.03.06

ライフ・ソーシャル

「英語を勉強する」ために必要な勉強。それは・・戦略思考

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

「英語が出来るようになるにはどうやったら良いですか?」と、これまで何千回も聞かれました。 当社には英語専門の先生がいるので、私は担当外ですが、いつも思うのは「『勉強するため』の勉強」が足りないのでは?という点です。

当社でエグゼクティブ向けイングリッシュコーチをしている先生が工業英検1級という試験に受かりました。文部科学省認定試験なのに30年間で合格者が300人ちょっとしかいないという、英語試験の最難関ともいえるもののようです。もっともテクニカルイングリッシュという、国連英検やらケンブリッジテストのカバー外の面もあるので、単に英語力があるだけで太刀打ちできるものでも無いようですが。

ビジネスパーソンの個人英語トレーニングに申し込む方は、だいたい何らかの目標を持って来られます。「社内試験、昇進試験でTOEIC750取りたい」等です。
一方、プライベートで会ったり、私がイギリスに留学してましたなんて話をするとよく言われるのが「どうやって英語を」質問です。
日本人で「英語が出来るようになりたい」と思わない人は稀でしょう。私も子供のころからそう思いました。もっとも10ん年前、イギリスの大学院を修了した直後に受験したTOEFL(当時はPBTのみ)で610というスコアが私の人生の最高域だと思われます。TOEICは受けたこと無いんでわかりませんが、換算表など見るとほぼ900程度ということでしょうか???

しかし「英語が出来る」とは何なんでしょう。先ほどの個人英語トレーニングを申し込んでくるビジネスパーソンの方はマネージャー候補とか中には社長さん等もおられます。こういった方々は「昇進試験」とか「海外出張でプレゼン」というように明確な目的を持っておられる方が多いようです。基本的にはその英語指導の先生が初回から対応されますが、中には個人トレーニングを受けるかどうか迷ってる、という方と私がお話しすることがあります。
このように迷われている方は、目標・目的が今ひとつわかりにくいことが多いように感じています。

私は目標や目的が明確でない方は、「『英語を勉強する』勉強」がまず必要なのでは、と思っています。つまり巨人の星のように闇雲にウサギ飛びや毎日何百球もの投げ込みを行っても、本当は意味が無く、それよりまず必要最小限の土台作りをしなければ、英語という高い山を征服することは難しいと思うのです。
さらに言えば、本当に高い山?とも思います。

「海外旅行で自分で買物出来るレベルになりたい」レベルなら、かなり限られたトレーニングで到達可能です。一方外国の大学正規課程に留学したい、英語で商談出来るようになりたい、等となれば、当然極めて高い山になるでしょう。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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