プロの講師が秘かに使う参加者が知らない心理テクニック

2010.03.04

組織・人材

プロの講師が秘かに使う参加者が知らない心理テクニック

木田 知廣
シンメトリー・ジャパン株式会社 代表

セミナーや勉強会があふれている中、参加者からの発言ウェルカムの「参加型のセッション」が人気です。満足度も高まりそうですしね。 ところが、実際にトライしたらドツボにはまった人も多いのではないでしょうか? 質問を会場に投げかけてもシーンとしていて焦った体験、ありますよね? 実は、参加者から上手に意見を引きだすのにはコツがあります。プロの講師が使っている、心理テクニックとも言うべきその技は…

1対1だったら、それほど心理的なプレッシャーもなく、比較的簡単にしゃべれますものね。

さあ、以上がアイスブレークのコツですが、「意外と簡単、これならできそう」と思って、一人でも多くの人がトライしてくれたら嬉しいですね。

というのは、じつは、アイスブレークというのは実はほんとうに効果があって、その秘密は意外と簡単ではない真実にあるのです。

それは、指示の出し方で、アイスブレークのアクティビティをやる時には、何らかの形で説明をするわけですが、その話し方にほんとうのコツがあります。

具体的には、参加者の動作を一つひとつ言葉に出して指示するのです。

たとえば、大人気のアイスブレーク、「逆さ後出しじゃんけん」だったら、こんな感じ。

 「では、ペンを置いてこちらを見てください」

 「隣の人とペアをつくってください」

 「二人で話し合って、先攻と後攻を決めて下さい」

 「はい、先攻の人は手を挙げてください」

等々。

そうすると人間不思議なもので、講師の言うことに従うのが普通になっていって、こうなればもうしめたもの。

「コミットメント」なんて言いますが、一度講師の言うことに従うモードに入った参加者は、そのモードをセッションの間中引きずります。なので、セッションに中で、「では、この判断が正しいかどうか、意見をお願いします」などの問いかけに素直に反応してくれるようになるのです。

だから、アイスブレークは、実はセッションで二番目に重要と言っても良いほど大事なパート。他にもいろいろな意味合いがありますので、「アイスブレーク三原則」を念頭に置きつつ戦略的に使ってみてください。

もし人前で話すことに苦手意識を持ってる人ならば、ファシリテーターの勉強会も開催していますので、こちらで実例付きの解説を見てもらうとさらに分かるはず。「標準ビジネスファシリテーターモデル」に準拠した、属人的ではない体系化されたスキルは、たとえ苦手な人でも一歩一歩学んでいけるものです。

スティーブ・ジョブズを初めとして、「人前で話すして聞き手の心を動かす」ことは今やリーダーには必須のスキル。ぜひブラッシュアップしていってください。

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木田 知廣

木田 知廣

シンメトリー・ジャパン株式会社 代表

経営大学院立ち上げという類まれなる経験をした「人材育成のプロ」

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