セミナーや勉強会があふれている中、参加者からの発言ウェルカムの「参加型のセッション」が人気です。満足度も高まりそうですしね。 ところが、実際にトライしたらドツボにはまった人も多いのではないでしょうか? 質問を会場に投げかけてもシーンとしていて焦った体験、ありますよね? 実は、参加者から上手に意見を引きだすのにはコツがあります。プロの講師が使っている、心理テクニックとも言うべきその技は…
「参加型のセッション」を謳っているセミナー、最近は多いですよね。
冒頭に書いたとおり、参加型の方が満足度を高めやすいですし、実は見逃していけないのは学習効果。
・自らが積極的に関与<コミット>することによる深い理解
・発言する・体を動かすと言うアウトプット指向による知識の定着率の向上
・考え、迷い、そして解答を見つけるというプロセスを経ることによる応用力の養成
など、レクチャーでは達成できない高い学びの効果を参加型セッションはもたらします。
実際、私が主催しているセミナーでも「面白かった」という声が多いのは、Fun (楽しい)とともに、Interesting (知的刺激がある)なセッションだったことの証明だと思います。
ただ、高い効果が見込めるだけ、運営面での難しさをはらむのが、参加型のセッションの宿命でもあります。
実際、ないですか?「参加型」を謳っていながら、会場に行ってみると最後の方にちょこっと質疑応答があるだけだったり、はたまたワークシートに記入する時間があるだけだったり…
まあ、「失敗したらマズイから、お茶を濁す程度で…」という主催者側の気持ちは分からなくはないですが。
そこで本稿では、参加型セッションのキモである、参加者からの発言を引き出す心理テクニックを紹介します。それは…
参加者にはとにかく口を開かせて、何でも良いからしゃべってもらう
というもの。
「それ、あたりまえだろ」、とズッコケないで。
一見当たり前のことを、「どこで、どのように」やらせるかにこのテクニックのキモはあります。
「どこで」に関しては、答は決まっていて、セミナーの冒頭です。
当たり前のことですが、セミナーの冒頭に講師が延々話し始めると、「あ、このセミナーは講師の話を聞く場なんだな」と参加者は「聞くモード」に入ってしまって、一度こうなった参加者をなんとかしゃべらせようとしても、心理的な障壁が高くなってしまってたいへんです。
なのでセミナーの冒頭には、かならず参加者同士で話してもらう時間をとりましょう。
プロの講師は「アイスブレーク」と呼んでいる、見知らぬ人同士の間にわだかまる、氷のような冷たい雰囲気を打破<ブレーク>するパートです。
そして、「どのように」も大切なポイントで、出来れば参加者同士を二人組のペアにしてあげましょう。
だって、「大勢の前で一人が発言する」のようなアイスブレークだと、どうしても気後れしてしまうもの。
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