『INSIGHT NOW!』勉強会のなかから、PE&HR株式会社(http://www.pehr.jp)が開催した会の特別レポートです。インキュベーション事業を行う同社の勉強会では、特別講師として、同社投資先のなかでも、特に成長している注目のベンチャー起業家4名が招聘されました。「ベンチャー企業の生成と発展」のメカニズムを解明し、『起業の本質』に迫った当日の内容から、同社に抜粋してレポートいただき、読者の皆さんに公開いたします。
第1回 ピクスタ株式会社 代表取締役 古俣大介氏
※本原稿は、2009年12月12日(土)に開催した勉強会での講演と質疑の内容をもとに編集しています。
※『ピクスタ株式会社』に関する記事
■国内最大のマイクロストックフォト『PIXTA』とは
古俣氏により2005年8月に設立された株式会社オンボード(現ピクスタ株式会社)は、2006年5月『PIXTA(http://pixta.jp)』をリリースした。
『PIXTA』は、写真を中心とする画像素材のマーケットプレイスサイトである。既存の1点数万円のストックフォトとは異なり、高画質な写真素材を1点525円から購入することができ、購入されたコンテンツは、WEBサイト、携帯コンテンツ、ポスター、TVまであらゆるメディアで利用されている。登録クリエイター数が2万5,000人、コンテンツ数は約70万点(2009年12月現在)で、国内最大の低価格ストックフォトサイトに成長している。ピクスタ株式会社は、資本金6,920万円、資本準備金は5,920万円、約10名で、サイトを運営している。
会社概要はこちら(http://pixta.co.jp/company.html)
『PIXTA』は、写真素材のCGMサイトで、誰でも参加することができる。コンテンツが売れるとポイントが付与され、一定のポイントが貯まったら現金やAmazonポイントと交換できる仕組みである。
古俣氏は、その特徴を次のように語った。
「クリエイターの9割がアマチュア、1割がプロという構成ですが、購入者の99%はデザイナーや編集者などのビジネスユーザーです。アマチュアと言っても一定の審査を通過していますので、コンテンツの質が保たれています。利用価値の高い画像素材を、既存競合他社の10分の1程度の価格で販売できることが強みになります。」
「2万5,000人いる参加クリエイターのうち、上位数百人でかなりの売上を占めるピラミッド構造になっています。この上位層の成功例を分析して、他のクリエイターにお伝えすることで、販売実績を挙げるクリエイターの数が増え、裾野が広がってきました。非常に多くのクリエイターがいるなかで、いかに売れるクリエイターを発掘し、育成できるかが、サイトを成長させるために重要なポイントになります。」
■『PIXTA』が生まれるまで 起業家古俣氏の実像
事業には起業家の個性、性格、生き方などが映し出され、起業家そのものを表していると言われる。その仮説に基づき、古俣氏の人物像に迫ってみたい。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
INSIGHT NOW!勉強会特別レポート
2010.03.27
2010.03.17
2010.03.15
2010.03.13
2010.03.02
2010.02.22
2010.02.15
2010.02.10