電通鬼十則から学ぶ 「仕事力」

画像: Dick Thomas Johnson

2010.02.09

仕事術

電通鬼十則から学ぶ 「仕事力」

星野 善宣

「電通鬼十則」は御存知ですか?本も何冊も出ているので知っている方も多いと思います。 今回は、電通鬼十則から仕事に対する考え、行動を学んでみます。

私が電通鬼十則を知ったのは、中小企業向けコンサルティングファームで働いているときです。その会社の社長に教えて頂きました。当時、まだまだ勉強不足で仕事に対する考え方も甘えが多かった私でしたが、この鬼十則と出会い、本を読み学び、実践し、考えて、少しずつですが、自分の糧にすることが出来ました。

説明より先に下記が電通鬼十則です。(掲載によって違いますので、本家のものと多少異なるかもしれませんがお許し下さい。)

電通鬼十則

1.仕事は自ら創るべきで与えられるべきではない
2.仕事とは先手先手と、能動的に「働きかけ」ていくことで、受け身でやるものではない
3.「大きな仕事」と取組め、 小さな仕事は己を小さくする
4.「難しい仕事」を狙え、そして成し遂げるところに進歩がある
5.取組んだら「放すな」目的を完遂するまでは殺されても放すな
6.周囲を「引きずり回せ」引きずるのと、引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる
7.「計画」をもて 長期に亘る計画を持っておれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる
8.何事にも「自信」をもて。 自信がないから君の仕事には迫力も粘りも、そして厚みすらもない
9.頭は常に「フル回転」八方に気を配って、一分のスキもあってはならない。サービスとは、そのようなものである
10.「摩擦を怖れるな」 摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練的な人間となる

電通鬼十則は、電通の4代社長であった吉田秀雄氏が作ったもので、どの項目も徹底することで、間違いなく成長に繋がります。(実は、この電通鬼十則を参考として当社の「Professional Standard」を作成しました。)
ストレートな言葉で伝わりますよね。1951年に作成されたものですが、今でもブレがありません。

この内容は、スポットではなく継続できて初めて結果に繋がります。こういった言葉を常に頭で意識しているだけで、人は成長します。
例えば、5.取組んだら「放すな」目的を完遂するまでは殺されても放すなは、営業職のイメージがあるかもしれませんが、社内での変革、新しい取り組みをスタートさせた時でも、大切なことです。
言葉の意味を、何度も読み返すことで気づくことがありますね。

ここで一つ御提案となりますが、
「あなたにとっての電通鬼十則」を創ってみてはいかがでしょうか?

私達の会社では、パーソナルブランディングを構築する一環としてマイ・プロミスという「自分との約束」を決めてもらっています。自分の軸となるマイ・プロミスを決めておくことで、判断力、行動力も高まります。

この「マイ・プロミス」、「電通鬼十則」は、どちらも徹底することであなたの「仕事力」を高めてくれます。
是非、実践してみて下さい。

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