Twitterをネタにつらつらとマーケティングを考えてみる

2009.11.21

経営・マネジメント

Twitterをネタにつらつらとマーケティングを考えてみる

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

30代、40代の人々はTwitterにはまっている人がいるそうです。と、実は私もそうです。はまってます。Twitterはすごいですよ。普通では触れられないような知の巨人がうごめいています。で、今日はTwitterのタイムラインをネタにマーケティングをつらつらと考えてみます。

 これまでの発言は次から次へと生み出される発言によって、はるか彼方に押し流される。

 これ、タイムラインセラピーと同じ感覚ですね。

 作った人が、確信犯的に名づけているのか偶然の一致なのかはわかりませんが、タイムラインセラピーという過去のトラウマ治療に使われるような枠組みと同じです。

 過去に囚われて、抜け出せなくて悩んでいる人を過去から解き放つ手法ですよね。Twitterでは目の前で未来が生まれ続け、過去ははるか彼方へ。すごいです。Twitterやっていると、悩みが吹っ飛ぶかもしれませんね。

 ごめんなさい。マーケティングを解説してみる、でしたね。話しを元に戻します。

 マーケティングコンサルタントさんがよく言うのが、過去を見れば未来がわかります!ですが、それは嘘です。未来はわかりません。

 タイムラインの流れを予測できるか?見ていればわかると思いますが、できません。

 天気予報と同じで、昨日と同じ天気の予想をしていれば、当たることが多い、という程度の予想しかできません。

 この人はこれまでこういうこと言っているからとか、今、タイムライン上ではこういう議論がホットだからとか、そういうところから言う程度の予測しかできず、それは当たらない。

 じゃあ、どうすればいいんだ!ということに対しては、試しにいろいろ施策を打ってみる、が正解ですね。紙の上でいろいろこねくりまわしても意味がないのです。

 もしも、タイムラインの未来を作りたければ、自分も議論に参加したり、呼びかけたりするしかないのです。自分も発言する。

 そうすると、それに答えてくれる人が出てくるかもしれない。

 それは、これまでのフォロアーとの関係や、その時の発言の質に依存します。その時の発言がすごければ、関係なんて一切なくても反応は起こるかもしれない。

 しょぼくても、関係が強固であれば、誰かが突っ込んでくれるかもしれない。

 でも、どう反応してくれるかは予測できませんね。

 そう、これもマーケティングと同じです。

 顧客とこれまで築いた関係と、これから顧客にオファーする内容の質によるわけです。

 で、関係を築くにはどうするか?これもアクションを起こすしかないのです。

 そう、常にいろいろと出し続けて、関係を作り続けていくことが大事ですよね。そんなん当たり前だよ!と思います?

 ただね、ここで言っているのは「関係」が大事だと言っているのであって、相手そのものが大事だとは言ってないんですね。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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