「起業すれば営業スキルがつく!」という人がいますが、私は本当かなあ、と思ってしまいます。あ、B2Bが基本のお話しですよ。これ。
B2Bで起業するのに、営業スキルは必要なのですが、起業したからと言って、営業スキルが無理なくつくかはわかりません。いきなり起業して営業スキルをつけようとするのは、私はオススメしません。
確かに、私の知人で、起業して2年で300社開拓した強者がいます。でも、彼はちょっとおかしいです。もともと、ナンパが得意で、道行くかわいい女子に名刺を一生懸命配り、捨てられても配り、ということを平気でやっていた、そして、頭の回転はすごく早い。その反射は驚異的です。そりゃ、開拓できます。
でもね、普通の人は無理です。ステップを踏まないと、無理です。
というようなことをまたまたTwitterでTweeetしたので、まとめておきます。
①暮らし向きが悪い人はすぐわかる。特に経営者でうまくいってないだろうなあ、という人は顔に出る。そうなるとしんどい。大学やめて起業しますって、大学やめなくてもいいじゃん、と思ったりする。25歳までに起業したいので、見習いですって、普通に就職して3年働いて起業すりゃいいじゃん、と思う。
②暮らし向き悪い営業マンは余計売れなくなる。そんな辛気臭い人から買いたくない。まだ、うまくいってる会社でバイトしたほうが、うまくいってない会社で見習いやるよりよっぽどいい。
③うまくいってない人にお仕えしても、一切学びにならない。不幸そうな師匠のほうが、人生の機微を知っていそうな気がしてしまうかもしれないが、不幸を乗り越えてうまく行っている人は、そんな不幸な感じをほどばしらせない。鏡を見れば、自分がどんなにおびえた顔をしているかわかる。
④「なんでも金で済ませるのはろくなもんじゃない」と言う言葉が私は嫌いだ。なんでも金払わないで済ませようとするやつのほうがよっぽどろくなもんじゃない。そして、うまくいってない中小企業や、NPOの世界にはそういう人がいっぱいいる。
⑤そりゃ、上場しているようなブラック会社なら学びになるかもしれない。お金を動かすということは学べるし、そこで生き残ればすごいことになる。でも、登記しかしてないような、お金の流れが作れていない会社で何の学びができるのか。税金も払えなければ、あなたは公共サービスのフリーライダーになる。
⑥難易度が低いところからステップアップすればそれほど無理はない。既存客に売れない人が新規客に売れるわけがない。既存客リストからキャッシュが上がるシステムができている会社で、まずは営業の初歩を学ぶのがいいと思う。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。