ビジネスや恋愛など「いい人がいたら紹介してください」というフレーズを聞く機会、多いと思います。 しかし、結果的には「紹介が実現し、その後も続く人」と「紹介されない人」に分かれてしまうんです。 何でこの差が出てしまうのか、お分かりになりますか?
仕事でもプライベートでも、自分の力だけではどうしようもない時ってありますよね。
そんな時、あなたの近くに誰か事情をよく知る人がいて、サポートしてくれるのであればラッキー。 でも世の中、そんな都合のいいことばかりではありません。 身近にいない場合は更にツテを頼って、解決できそうな人を紹介してもらう、ということになります。
「紹介」の力は絶大です。 一人ではまとめられない大型の商談がアッサリ決まったり、雲の上の存在のような大物といきなり知り合えたり。 私自身もその威力を数多く目の当たりにしてきました。
しかし、すごいパワーを秘めている分、配慮が足りないと、自分自身や紹介の間に立ってくれた仲介者にまで壊滅的なダメージをもたらすことがあるんです。 そのダメージを「信頼の喪失」といいます。
●「人を紹介する」ことの絶対的な重み
ビジネスや恋愛など問わず「いい人がいたら紹介してください」というフレーズを聞く機会、多いと思います。 自分自身よく言っている、という人もいるでしょうね。
しかし、結果的には「紹介が実現し、その後も続く人」と「紹介されない人」に分かれてしまうんです。 何でこの差が出てしまうのか、お分かりになりますか?
まず「紹介されない人」。 おそらくこのタイプの人は、「人を紹介する」ということが仲介者にとっていかに重みがあるのか、あまりご存知ではないんだろうと思います。
実際のところ、仲介者は大変なんです。 紹介先に依頼者の説明をするにあたり、事前に知っておかねばならないことが多くありますからね。 例えば・・・
・依頼者はどんな人間なのか
・どんな課題がクリアになればいいのか
・そのために紹介者は何をしたらいいのか
・課題解決に向けて、依頼者はどれくらい強い意志を持っているのか
・今回の紹介によって、紹介者のメリットは何があるのか
・・・などなど。
これだけの情報、伝えるだけでも大変ですよ。 なのに、依頼者からはこれらの情報すらなく、単に「紹介して!」と言われるだけでは、その気も失せるというものです。
更に重要なことは、「紹介後の責任も仲介者が負っている」という点です。 もし紹介依頼者が失礼な対応をしてしまったり、準備や意欲など不十分な状態で臨まれたりすると、全てのクレームは仲介者に来ますものね。 「なんでこんな人を紹介するんだ!」と。
良かれと思って紹介するのに、自分の信頼まで失ってしまう。 こんなリスキーなことはありません。 紹介とはいわば、「仲介者の全人格、全信頼をかけておこなう、非常に重みのあること」だという共通認識が必要だといえます。
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新田 龍
株式会社ヴィベアータ、株式会社就活総合研究所 代表取締役
キャリア教育プロデューサー ブラック企業アナリスト 大学講師 HRMストラテジーコンサルタント JCDA認定キャリアデベロップメントアドバイザー 日本キャリア開発協会、東京商工会議所会員 早稲田大学卒業後、東証一部上場企業で経営企画、事業企画を経験。 その後人材サービス大手企業にてコンサルタントおよび人事採用担当等を歴任。 現在は人事戦略とキャリア教育に関するコンサルティング会社を2社経営。