事業計画書の成長戦略について解説
立ち上げに成功した既存の事業に加えて、新たな新規事業を模索しようとする経営者は多くいます。
新しいことにチャレンジする精神は評価するべきですが、
問題なのは、土地勘(≒人脈、技術、ノウハウ、顧客リスト)のない新規事業をはじめようとするケース。
あまり良くはありません。
理由は、土地勘がなければ、新規事業の成功確率は非常に低いから。
新規事業の成功確率の相場は目安として、大手ベンチャーキャピタルの年間ディールフローを参考にすると:
1. 電話や面談するだけの興味が湧くレベル: 12000社(≒100%とする)
2. デューディリジェンスまでいくレベル: 400社 ≒ 3%
3. 投資実行までいくレベル: 90社 ≒ 0.7%
4. IPOやhappy Buyoutはさらに2分の1以下 ≒ 0.3%
新規事業は「センミツの世界」なのです。
「センミツの世界」をくぐりぬけてせっかく立ち上げに成功した会社を
再び死屍累々の世界へ放り込むのはあまり好ましくありません。
では、どうするかというと、この図のとおり。
↓
第1に考えるべきは、「深堀」です。
既存顧客に対して既存の製品や技術ノウハウを提供することを考える。
【既存×既存】はすでにやってるので、成長するには【新規×新規】をやらねば・・・と言い張る経営者に限って、徹底した深堀ができていないケースが多いのです。
事業開始からたった2~3年ぐらいで、
小さなベンチャー企業が「やり尽くした」と言えるような事業ドメインは
この世にはあまり存在しません。
実際は徹底力が足りないだけかもしれません。
またゼロから土地勘のない新規事業をはじめようとするのは
一見ポジティブに見えますが、安易な逃げなのです。
上級者の使うテクニック
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┃ 「オレじゃないほうがウマくいく」
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経営者には2つのタイプがあります。
0から1をつくるのが得意な経営者と
1から100をつくるのが得意な経営者。
0から1をつくるのが得意な経営者は
創業社長として強烈な個性を持ち、営業などのスキルに長けているタイプ。
1から100をつくるのが得意な経営者は
大企業の管理部門の経験などを持ち、管理スキルに長けているタイプ。
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