【弊著・予告編】能力とは、自分の内にもつ『価値創造回路』である。その回路は、平面的な広がりと、垂直的な深みによって“ふくらみ”がきまる
しかもこれらの千年を過ぎた木がまだ生きているんです。
塔の瓦をはずして下の土を除きますと、しだいに屋根の反りが戻ってきますし、
鉋をかければ今でも品のいい檜の香りがしますのや。これが檜の命の長さです。
こうした木ですから、この寿命をまっとうするだけ生かすのが大工の役目ですわ。
千年の木やったら、少なくとも千年生きるようにせな、木に申し訳がたちませんわ。
・・・生きてきただけの耐用年数に木を生かして使うというのは、
自然に対する人間の当然の義務でっせ」。
―――――『木のいのち木のこころ 天』より
仕事という活動の入口と出口には、INPUTとOUTPUTがある。
ものづくりの場合であれば、必ず、入り口には原材料となるモノがくる。
そして、その原材料が植物や動物など生きものの場合、その命をもらわなければならない。
古い言葉でいえば「殺生」です。
そのときに、OUTPUTとして生み出すモノはどういうものでなくてはならないか、
そこに、ある種の痛みや祈り、感謝の念を抱いて仕事に取り組む人の姿を、
この西岡さんの言葉を通して感じることができます。
「よい仕事」とは、
物事をうまくつくる、早くつくる、効率的につくることもそうでしょうが、
それとは別に、「よい思想」に根づいていることも大事な要件であるように思います。
■付録資料
本著作のまえがきと目次、18枚のメインスライドを収めたドキュメントを
ホワイトペーパーとしてアップしてあります。
村山昇最新著サマリー
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新著サマリー
2007.08.07
2007.07.27
2007.07.21
2007.07.14
2007.07.11
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。