土曜日の夜に松山ケンイチさん主演の「銭ゲバ」を見ました。「今の格差社会が許せないだろ」「格差なんてずっとありましたよ」というやり取りを見て、そうだよなあ、と思いました。でも、一億層中流と言われた時代からいつの間に格差社会が到来したのでしょうか?
また、最近は「下流志向」と言いますが、「下流でいいや」という老荘思想的な人々を生産するのもどうかと思いますし。
多分、マーケティング的にも注意が必要だと思います。
富裕層マーケーティングといった言葉が一時期踊っていましたが、モルスタにしても、シティーにしても、日本の富裕層向けプライベートバンキングは完全失敗で撤退しています。
これもイメージに踊らされたマーケティングの失敗という側面があるのではないでしょうか?本当に格差はどの程度、数字で表現してどれぐらい増えているのか?ということを把握しないと、「格差は巨大」という仮説だけでは走れないパブリックデータになっています。
つらつらと書きましたが、実態とイメージの乖離はおそらく確実にあって、でもハイデガー的「世人」の意見はイメージに従う。
この不思議な実態とイメージの乖離の中を、マーケティングしていくのは、すごーく難しいようにも思います・・・。
つらつらとなんとなく時事ネタに触れてみましたが、特に結論めいたものもなく、こんな気分で物事を捉えてみるのもいいのでは?と思うのです。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。