事件は現場で起こっているんだ!現場の気持ちを大事にしたいんです。ビジネスの現場を知りたいんです。最近、現場という言葉をよく聞きます。でもね、思うのです。現場って何?と。
事件は会議室で起こっているんじゃないんです!
そりゃそーですが、会議室はいらない?
それとも、いる?
多分、多くの人が、一応いるんじゃないか?と思ったと思います。
そして、織田裕二のような刑事さん、捜査をする人はいらないのか?と言いますと、要りますよね。
要るんですよね。両方。
総合電気メーカーを思い浮かべてみましょう。
現場はどこなんでしょうね?
設計でしょうか?
製造でしょうか?
販売でしょうか?
どこでしょうね。
それとも、経営陣が会議している場所が現場でしょうか?
私、現場という言葉がちょっと嫌いなんです。
私は、モノを売ったこともあります。
私は、関連会社との調整で、メッセンジャーボーイばかりしていたこともあります。
私は、商品のプランを立てたこともあります。
私は、営業企画をしたこともあります。
新規事業の企画をしたこともあります。
で、何が現場だったんでしょうね。
全部、現場ですよね、それぞれの仕事の現場ですよ。
それぞれの仕事が、それぞれ貴い。
これは、いつからこうなったのでしょう?
明確にこういう概念になったのは、バリューチェーンが出てきてからですね。
ポーター先生によって、付加価値概念、ビジネスプロセスというのは、価値を積み重ねていって、価値の総体に至るもの、という考え方が確立されてからです。
営業マンも、バックオフィスがないと困ります。
売った後、入金の消しこみまでやってられないですよね?
そういう仕事をどこかにアウトソースすると、それだけでお金がかかりますよね。
それぞれが、価値ある仕事をしているんです。
現場、現場と絶叫する人は嫌いです。
現場の気持ちを!とか、現場の意思です!とか。
プレゼンスメイキングの道具のように聞こえます。
というか、プレゼンスメイキングだけで生きているような人もいますよね。私はそういうのは下手なので、余計イヤなんでしょうね。
でも、現場という言葉を自分のプレゼンス作りには使いたくないのです。
そういう匂いのする言葉、私はとっても苦手です。
ポーター先生が付加価値概念をしっかり整理してくれたお陰で、本当は「現場」なんてなくなったんですけどね。
未だにそういう亡霊?を使っている人もいます。
私は自分の美学にこだわりすぎているかもしれません。そんな美学はどうでもいいから、人を動かせばいいんでしょ?と冷ややかに、お世話になった方々は言います。
確かに。動けばいいんです。動けばね。
そんな手段を使わなくても、動かして見せますよ。
ええ、動かして見せます。関わる人々がハッピーに成長する場を作り出してみせますよ。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。