第二新卒の転職サービスであるリクナビNEXTが広告料金を7割引!すごいですね。昨日まで1万円だったのに、3000円でいいよ、ということと同じです。今日はこの意味合いを考えてみたいと思います。
ライバルがいなくなれば、市場をコントロールできますから、景況感が戻った時に、再度適正価格にしてもなんら問題はありません。
そもそもリクルート自体、儲けること以外に市場、社会に対して何の理念もない会社ですから、競争戦略に忠実にやってりゃいいや、というところでしょう。
現在、リクルートに比べるとアリのように小さいですが、伸びているエンジャパンさんはリクルートと対極的な会社ですよね。
(リクルートは7000億円代の売上がありますが、エンジャパンはせいぜい200~300億円程度です。)
創業経営者の越智さんは、「人材ビジネスが社会に出たばかりの人間の転職を煽るのは社会的に間違っている」という主張をされています。非常に「まとも」ですね・・・。
中途の人間がなかなか取れない中で、目立たない会社はエンジャパンに求人を出すと、意外と候補者が来てくれるというところで、クライアント満足度は高いそうですね。
そりゃ、フリーターが流れ作業で求人広告を作っているリクルートと、一応正社員がカスタムで作っているエンジャパンだと反応率に違いが出るのは当たり前でしょうけどね・・・。
コストリーダーシップを仕掛けるリクルートに、小規模ながらクオリティの高さと理念ある事業運営で独自のポジションを取るエンジャパンという、競争戦略の教科書にモデルとして載りそうなぐらいわかりやすい市場状況になっています。
周りにいる人を見渡すと、人材紹介で中途半端にでかく、家業ではなく事業になってしまった会社が淘汰されていくでしょう。もてはやされていた人材コンサルタントの方々が絶滅の危機に瀕してしていくでしょう。
さて、リクナビNEXTの値引きをきっかけに人材紹介ビジネスをうすーく、ゆるーく眺めてみました。
私の周りの人々に影響しているネタは今後も書いていこうと思います。
それでは、次回の記事をお楽しみに。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。