2009.01.01
カオスの時代―選択から創造へ
安澤 直樹
「100年に一度」といわれるカオス(混沌)の時代に、ベスト・プラクティスをリアルタイムで示すことは困難です。視野狭窄のプラクティスを回避する方法はあるのでしょうか。
想像から創造へ
誰も切り捨てず、皆が笑顔になるイノベーションを創造してください。
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強い組合を容認し、労働者の待遇を高い水準に保ち、不況下でも雇用を確保し続けたゼネラル・モーターズが、今では公的資金という生命維持装置で何とか生きながらえています。従業員を大切にすることが間違っていたのでしょうか。
「内部留保があるのだから、リストラは我慢しろ」という理屈は、あまり説得力があるとは思いません。内部留保に手をつけるには、「将来に対する不安」という心理的障害を取り除かなければなりません。そのために必要なのが、創造することです。
自分の現状を正当化する理屈は、少し考えれば、いくらでも思いつくことでしょう。どっちかが正しくて、どっちかが間違いでは、問題は解決しない時代です。それに費やす時間があったら創造してください。
(苦渋の)選択よりも、創造
2008年を表す漢字1文字は「変」でした。私は、この漢字は1年早かったと思っています。2009年こそ、本当のチェンジ(変革)の年にしてください。
「白か黒かで答えろ」という
難題を突き付けられ
ぶち当った壁の前で
僕らはまた迷っている 迷っているけど
白と黒のその間に
無限の色が広がっている
(Mr.Children『GIFT』より)
【参考文献】
デイビット・J・スノウドン/メアリー・E・ブーン『「クネビン・フレームワーク」による臨機応変の意思決定手法』(ハーバード・ビジネス・レビュー2008年3月号)
ロジャーL・マーティン『インテグレーティブ・シンキングのすすめ偉大なるリーダーの思考法』(ハーバード・ビジネス・レビュー2007年9月号)
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