リアルタイム・インタラクティブ・ドキュメンタリーと銘打った「LOVE DISTANCE」というサイトをご存じだろうか。音楽に坂本龍一を起用するなど、とても作品性も高く、実験的なネットプロモーションなのだが、どうもしっくりこない。どうしてなのか?
テレビ広告とネットでは、ユーザーの情報の受信態度と意識が違う。
テレビ広告を作り続けてきた人間の「作品」への想いを一部捨てて、ROIを意識した広告を作れるか。「ユーザーに余白を残してあげる作品」を作れるか。コストの再編成とともに、クリエイティブへの意識の再編成も求められているのでないだろうか。
ネットユーザーは、1ヶ月間、愛を確かめるために走れない。
「美人は3日で飽きる」なんて言われる通り・・・
長期間を一緒に走るためには、
もう少し、ブスなところが、是非、欲しい。
ネットとは、そもそもユーザーとの「心理的距離」が近い。
なので、そこで議論されるべきは、
「距離」ではなく、「心理的高さ」である。
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私的マーケティング論
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2008.12.09
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。