やっぱり「ブスより美人」がいいのか。 いやいや「美人よりブス」の方に、営業成績を上げる秘訣があるのです。 「ブス」の連呼で、女性を敵にまわしてしまうことを承知で書きます。すいません。
しかし、ここで話しが終わったら・・・
「結局、ブスが利用されている」という無粋なビジネスの話しになるので、
もう少し深く読み解きたいと思う。
「ブス、ブス、美人の法則」を実践する不動産の営業マンも、
「ブス」を大事にする美容院の優秀なスタイリストも、
それが成功するのは、結局のところ・・・
その不動産の営業マンには、
お客様の欲しい物件が、ちゃんとイメージできていること。
そのスタイリストには、
お客様の期待している髪型やメイクが思い描けていること。
「ブス」を活用できる人達には、
ちゃんとした「顧客想像力」と「技術・接客」が必須であるということだ。
「ブス」に光を当てるには、「ブスなココロと技術」ではダメ。
「美人よりブス」を秘訣に収益を上げたい会社ほど、
「本質的な美人」の多い会社になるのだ。
そんな美しいコラムの落ちを書きたくて、
「ブス」をキーワードにネットサーフィンしていたら・・・
宝塚歌劇団に貼られているという、伝説の「ブス25箇条」を見つけました。
「ブス25箇条」
1.笑顔がない
2.お礼を言わない
3.おいしいと言わない
4.精気がない
5.目が輝いていない
6.いつも口がへの字の形をしている
7.自信がない
8.希望や信念がない
9.自分がブスであることを知らない
10.声が小さく、イジケている
11.自分が正しいと信じ込んでいる
12.グチをこぼす
13.他人をうらむ
14.責任転嫁がうまい
15.いつも周囲が悪いと思っている
16.他人にシットする
17.他人につくさない
18.他人をしんじない
19.謙虚さがなくゴウマンである
20.人のアドバイスや忠告を受け入れない
21.なんでもないことにキズつく
22.悲観的に物事を考える
23.問題意識を持っていない
24.人生においても仕事においても意欲がない
25.存在自体が周囲を暗くする
なんと素晴らしい25箇条っ。
「ブス」なビジネスをしない心得が、ここに全部ある。
「美人=必要なものだけ」を追い求めて市場競走するより、
「ブス=捨ててきたもの」とは何かを考えることの方に、
この不況を乗り切るヒントがある気がする。
20年間無敗の雀鬼と呼ばれる「桜井章一氏」は、
その著書「未知の力を開く」の中で・・・
「私の麻雀は、自分の捨て牌に目を通し、そこから全体の雰囲気を感じていく」
「自分が要らないとものこそ大切で、そこに本当の自分、ものの本質が隠れている」と言っている。
「ブスより美人」だと言って追い求めてきた・・・
拝金主義ビジネスで捨ててきたものを、
いま、見直す時期に来ていると思うのである。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
私的マーケティング論
2008.12.24
2008.12.09
2008.12.05
2008.11.10
2008.10.26
2008.09.24
2008.08.11
2015.07.16
2015.09.08
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。