今回は、『ネット視聴率白書2008-2009』から、 家庭のパソコンからの ネット利用者の属性とアクセスパターンの変化 についてのデータを拾ってみます。
まず「男女比」。
2000年4月の男女比は約63:37でした。
インターネットユーザーの6割強が男性だったというわけです。
これが、2008年3月段階では同56:44となっており、
まだ若干男性の比率が高いものの、女性利用者が
着実に増えていることがうかがえますね。
ちなみに米国では、
男女比はほぼ5:5に近いそうです。
「年齢構成」について見ると、
2000年4月時点で最も構成比が高くなったのは、
30歳代で27.0%でした。次いで20歳代(23.6%)。
しかし、2008年3月時点では、
40歳代が24.8%と最も高くなっています。
30歳代は21.9%へ低下。
そして、20歳代はわずか
10.2%
となっており、8年前から半減しています。
20歳代以下は、
パソコンよりもケータイでネットにアクセスする方が
増えたことが背景にあると考えられます。
なお、上記はあくまでネット利用者全体における
各年代の「構成比」です。
前回ご紹介したように、ネット利用者全体は、
8年前の450万人から2008年3月現在では5,000万人へと、
10倍以上に増大しており、各年代とも
実質的な利用者は8年前よりも増えている
という点をご留意ください。
つまり、構成比が低下しているというのは、
その年代の利用者数の伸び率が他の年代よりも
低かったということです。
(年代別の総人口の大小も影響してますが)
次にアクセスパターンの変化。
時間帯別のアクセス状況を見ると、
2008年3月時点でのインターネット利用のピークは
夜9時台
です。
ブロードバンド常時接続サービス以前は、
一般電話回線を利用したモデム接続。
このため、夜11時以降に使い放題・定額料金となる
「テレホーダイ」
の利用者の影響を受けて
夜11時台
にアクセスのピークがありました。
しかし現在は、夜9時台という、
テレビのプライムタイムと重なっているわけです。
もちろん、お茶の間でテレビを見ながら、
手元でブラウザーをいじっている方も多いでしょう
(私もその一人)から、テレビとネットが完全に
バッティングしているというわけではないでしょう。
なお、職場からの利用時間のピークは、
午前10時から11時だそうです。
会社に着いたら、なにはさておき、
まず「eメール」をチェックし、ニュースサイト等を
閲覧するという方が多いということなんでしょうね。
*上記データの出典はすべて
「Nielsen Online(ネットレイティングス)」です。
『ネット視聴率白書2008-2009』
(衣袋宏美著、翔泳社)
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有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。