宅配注文サイトといえば「出前館」。全国で8,100店以上の飲食店が出店する「出前館」は今や、出前のポータルサイトとして揺るぎないポジションを確立している。6年前、どん底状態で同社を引き継ぎ、見事に上昇気流に乗せた中村社長の秘策を伺った。
▲業界の正常な発展、共存共栄のために開催されるデリバリー産業展には、夢の街創造委員会株式会社も全力でバックアップ。
■加速をつけて広がる展開
昨年から夢の街創造委員会は新たに『駆けつけ館』事業も展開している。まず2007年10月から大阪市と協力し、インターネットで市政情報を提供している。さらには水道のトラブルなど困ったときに対応してくれる業者なども紹介するサービスだ。
▲自治体を巻き込んだ新たなサービス「駆けつけ館」は、全国の自治体から注目を集めている。
「行政さんとの提携は、とても注目を集めているようです。おかげさまで全国の自治体から引き合いをいただいているのですが、ちょっと待ってくださいとお願いしているところ。まず大阪市さんとの取組みで、きっちりとした成功事例を作りたいんです。それからですね、水平展開を始めるのは」
このあたりに、あくまでもユーザーメリットを重視する中村氏の感覚が見て取れる。実は出前館で実装されているサービスの多くや『予約館』などは、中村氏の発案である。
「結構、文句いいなんですね、自分自身が。いろんなことに、すぐ腹立てるし。でもむかついてるだけやったら損やから、なんでそうなってるのとか、どうしたらええのんって考えるわけです。自分をお客様の立場に置いて不満解消のアイデアを考えて、それがお店にとってもメリットがあるような仕組みに仕上げる。そんなことばっかり考えていますね」
この姿勢こそが、まさに「あったらいいな」をカタチにする夢の街創造委員会の本質だろう。そこまでお客様のこと、加盟店のことを常に第一に考えている同社にとっての競合は、意外なことに同業他社ではなく電話だという。
「いまマックスで、注文の4割が出前館経由のお店という事例が、出てきています。とはいえ平均値でいえばネット注文はまだ3%ぐらい。ということは、伸びシロはものすごく大きいですよね。これからはケータイやテレビからの注文も伸びていくはずで、我々の競合はあくまでも電話なんです」
そして、いま中村社長は孫正義氏からしきりに発破をかけられているという。
「もっともっと事業のスピードを上げろという事を身を持って示されます。ケータイでのサービスを始める時なんかも、孫さんが2時間ぐらい自分でケータイを操作して、ここの文章がわかりにくいとか、このボタンが使いにくいとか。それは細かいところまで指示をしてくださいました。すごく気にかけてもらっているのはうれしいんだけれど、ちょっとプレッシャーかも」
次のページ【Insight's Insight】
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
INSIGHTNOW!でコンテンツ・マーケティングをはじめませんか?
提供会社: | インサイトナウ株式会社 |
---|---|
対象: | 現在のWebマーケティングに限界を感じている方 コンテンツはあるが、どのように発信すればいい... |
時期・期間: | ご要望に応じますが、半年以上のご契約をおすすめします。 |
費用: | 記事の配信方法、頻度、作成方法によって異なりますので、お問い合わせください。 |
備考: | 投稿した記事内にお問い合わせボタン、ホワイトペーパーダウンロードボタンの表示により、興味を持っ... |
FMO第12弾【夢の街創造委員会株式会社】
2008.08.12
2008.08.05
2008.07.29
2008.07.22