先日、ミーティングをしていました。いわゆるプロセス改善のお話しだったのですが、その中で、バリューチェーン、ビジネスシステム、ビジネスプロセス、業務プロセスなどの言葉が一緒くたに出てきました。みんな指すことを同じだと思いますが・・・。こういう言葉の定義はしっかりしておいたほうがいいなあ、と思いました。
業務プロセスというと、単に業務の手順という意味ですね。ちょっとISO的な香りがします。やり方をがっちり固めるイメージです。でも、業務と言うのは固めに行くものでもないんですけどね。柔らかく固めるイメージがよいのですが、ISO的業務プロセスというと、何千枚の手順書がそこにあるようなイメージもややわきます。なんというか、こういうやり方でやってますから、不正は起きません!みたいな感じでしょうか・・・。(実際には起きまくっています。)
まあ、どれがいいということでも無いですが、私はビジネスシステムが使い慣れていますので、ビジネスシステムと言うことが多いです・・・。ただ、あんまり通じませんので、相手に合わせますけどね。
ポーター教授が業務のプロセス毎に価値が積み重なるという概念を創ったからこそ、プロフィットにどう貢献するか?という論点が重要となり、プロフィットに対する貢献指標をKPI設定して、という流れになってきたと思うんですけどね。
ただ、なかなか、本質的に「現在とこれからのプロフィット」に各プロセスの結びつける因果関係を記述できるコンサルタントもいないですけどね。
だからこそ、記述に際して誠意がすごーく大事だと思うんです・・・。
ただ、やっぱり軽くやってしまうコンサルタントの方もいっぱいいますけどね・・・。人を減らせば、プロフィットの量は簡単に増加するというシナリオの説得力がありますし。ある意味、コンサルタントはリストラのスケープゴートだったりもしますし。
以前に、業務改革について「ベストプラクティスによる属人性排除の幻想」というのを書きましたが、なかなか理解は得られませんね。
この辺のことを語りだすと長くなりすぎるのでこの辺りでおいとま致します。いつも読んでくださる皆様、本当にありがとうございます。
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ビジネスシステム
2009.11.29
2008.07.18
2008.03.21
2008.02.18
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。