決算早期化ロードマップ(2)

2007.05.07

経営・マネジメント

決算早期化ロードマップ(2)

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

決算早期化に向けたプランニング時の考慮点について整理します。まずは、決算早期化の目標設定を行いましょう。具体的には、期末後、何日目に決算報告を行うのかといったターゲッティングです。各社により状況は違いますが、総合的判断に基づき各社毎の最終目標と、中間的な目標設定を行います。

単体決算早期化

それでは、ここから、具体的に決算早期化を図る際のステップについて解説を始めます。

決算早期化のイニシアティブを執るのは誰が適任でしょうか。全社的な業務改革に繋がるものの、やはり、直接的に恩恵を受ける、あるいはニーズの存在する部門がリードすべきでしょう。具体的には、CFO直下の部門が妥当だと考えられますが、企業規模に応じた組織構成などにより、経営企画部門の関与なども想定されます。最終的には経理部や主計部門が中心となり運営事務局を構成することが無難でしょう。

決算早期化の責務を最初に負った部署/要員が最初に取組むべき課題、それは、最終的な早期化目標を達成するには、どれくらの影響が発生するのかについて見極めるところから始めます。この活動により、決算早期化への取り組みに必要となる、期間、作業量、捲き込むべき組織/要員、予算などの目安を測ることになります。見極められた結果をある程度体系的に整理し、マネージメント層へのアセスメントを行うことが肝要です。

インタビューセッション
最初に行うべき影響の見極め方法はインタビューセッションです。
企業内のお金の流れに完全に精通したスーパーマンが存在すれば事足りるのですが、通常そのような都合の良い人はいないため、お金の流れに関連する現場責任者および実際業務に精通する担当者に個々インタビューを行うことが必要となります。これにより、決算早期化を阻害する障害となる問題(ブロッキングイシュー)を見極めます。

誰にインタビューを行うかも慎重に吟味しなければなりません。インタビュー対象者から漏れていたがために、大きな取り組み課題を漏らしてしまう事もありえます。

また、闇雲に質問してみても議論が発散することから、質問項目を予め体系的に整理しておくほうが無難です。

次回は、インタビュー対象者の見極め方法、インタビュー項目などについて踏み込んで解説します。

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