仮説検証の必要性について改めて訴える「求められる仮説検証」シリーズの第5弾。「戦略仮説の検証」がどういう状況やプロセスにおいて求められるのかについて述べたい。
また、依頼された当初は「担当者たちの売り切る能力が足らないからかも知れない」と上層部が考えていた「赤字事業の切り離し」プロジェクトでは、実際には組織内の不文律「上層部の機嫌を損ねないよう忖度した奴が評価される」があまりに強すぎて、儲からないと分かっている商品群(有力幹部が育て上げたもの)を切れずにいる、という事が本当の課題だったこともある。
つまり、仮に「これが問題だ」とある段階で思ったとしても(仮説として定めたとしても)、その仮説を検証するまでは打ち手を検討するステップに入ってはいけないのだ。
小生が口を酸っぱくしてクライアントにお願いするのは、「先走りして結論にジャンプしないで」というものだ。そしてクライアントが焦って間違った結論に飛びつかないうちに、素早く仮説を検証するよう努力している。
しかし世の多くの企業が現実にどこまで真面目に/まめに仮説の検証を行っているのかについて、小生はかなり疑念の目を持っている。この辺りは別の記事にて触れたいと思う。経営・事業戦略
2024.02.21
2024.08.21
2025.01.09
2025.01.22
2025.03.05
2025.04.23
2025.05.15
2025.06.04
2025.08.18
パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長
「世界的戦略ファームのノウハウ」×「事業会社での事業開発実務」×「身銭での投資・起業経験」。 足掛け38年にわたりプライム上場企業を中心に300近いプロジェクトを主導。 ✅パスファインダーズ社は大企業・中堅企業向けの事業開発・事業戦略策定にフォーカスした戦略コンサルティング会社。AIとデータサイエンス技術によるDX化を支援する「ADXサービス」を展開中。https://www.pathfinders.co.jp/ ✅第二創業期の中小企業向けの経営戦略研究会『羅針盤倶楽部』を主宰。https://www.facebook.com/rashimbanclub/
