ビジネスで成功を収めるには、単に現場の細部を捉える「虫の目」、全体像を俯瞰する「鳥の目」だけでは不十分です。 もう一つ重要なのが、「魚の目」。「うおのめ」ではありません(笑)。「さかなの目」です。
この記事は、経営者の方、新規事業開発の担当の方に是非読んで頂きたいと思い、書いています。
5.マーケットの「潮目」を見極めろ ─ 視座を変えて未来を読む力
ビジネスで成功を収めるには、単に現場の細部を捉える「虫の目」、全体像を俯瞰する「鳥の目」 だけでは不十分です。
もう一つ重要なのが、「魚の目」。これは市場という“流れ”の中で、刻々と変化する“潮目”を読む視点です。
つまり、時間軸を意識しながら、マーケットの大きなうねりやトレンドの兆候を捉える力のことです。
例えば、「キャズム理論」(※注参照)を活用すれば、自社のプロダクトやサービスが現在マーケットのどのステージにあるのかを客観的に分析できます。
Walmartn等海外流通大手企業や米国IT大手、、日本で言えばヨドバシカメラなど、溶解に先がtけて新しい取り組みに貪欲で、ヘッドピンとなるキープレイヤーは、いつキャズムを越えるのか。
あるいは、越えるために乗り越えるべき壁は何か?
ヘッドピンが倒れた先に連鎖するのはどの市場か?
そこにどのような提案や商品、サービスやソリューションを届けるべきか?
重要なのは、「潮目ごとに最適なマーケティング戦略を打ち出すこと」です。
静観するのではなく、変化の波に先回りして動くことが、競争優位を築くカギとなります。
●日本市場を動かす「海外発の潮流」
特に日本市場では、革新的な技術や新サービスが普及するかどうかは、海外、特に米国の動向に大きく影響される傾向があります。
実際、顧客インタビューでは、「最新テクノロジーやビジネスモデルなど、米国で実用化が進めば、日本でも時間の問題で広がると思っている」
という声が数多く聞かれます。
言い換えれば、多くの日本企業・消費者は“海外の潮流”に敏感であり、それが導火線となって行動が決まるのです。
この現実を踏まえれば、欧米のトレンドを日々分析し、いち早く情報をキャッチアップすることが、日本でのマーケティング戦略を見誤らないための
最善策となります。
予兆を読み解き、変化の兆しを掴むことができれば、誰よりも早く、そして正確に市場の波に乗ることが可能です。
注)「キャズム理論」: ジェフリー・ムーア氏が提唱する、新しい革新的なIT技術を売り出す際のマーケティング手法のこと。
まず購買層を次のように分類する。
●イノベーター(innovators) :新しい技術が好きで、実用性よりも新技術が好きな人。
●アーリー・アドプター(early adopters):新しい技術によって、競合相手などを出し抜きたいと思っている人々。
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