2020年にオートミールに出会い、素晴らしさに惹かれ、「多くの人にオートミールの魅力を伝えていきたい!」との想いから、日本オートミール協会(https://www.oatme.info/)を立ち上げた腰原実紗さんにお話しをうかがいました。(聞き手:猪口真)
猪口 4種類のオートミールの栄養価は同じでも、中でもクイックオーツは簡単にアレンジができるのですね。
腰原 そうですね。どれも味はほとんど変わりませんが、大きさや形状が少しずつ異なるので、調理法や作れるものが違ってきます。
栄養価の点から見ると、オートミールは炭水化物の割合が高くどうしてもカロリーが高くなってしまいます。一方でグルテンフリーなので、小麦粉にアレルギーがある方にとって今後大事な食品になると思います。私の周りにも、海外からのお客様にも、小麦粉アレルギーでどうしてもパンが食べられない方がいます。日本は小麦を使っている製品が多いので、そのような方々向けの発信をしていきたいです。
また、今後は病院給食や配食サービスでの利用が増えていくと予想しています。オートミールは軟らかくして提供できますし、消化の面でお腹にも良いので、これからどんどん普及していくと思います。
猪口 オートミールの価格はどうなのでしょうか。
腰原 価格は安いものから高いものまで、メーカーや量によってさまざまです。
猪口 オートミールを買う時の選び方を教えてください。4種類のオートミールそれぞれに適した料理があるのでしょうか。
腰原 一番は食べやすさを基準に選ぶと良いと思いますが、例えばダイエットといった目的や作るものによっても変わってきます。4種類の中でもっとも食べられているのがクイックオーツです。粒が少し大きめのロールドオーツは、マシュマロやチョコレートと合わせてクッキーにするのがおすすめです。おつまみのような塩味のものよりスイーツとしてよく使われています。スチールカットオーツは15分以上茹でないと食べられないので、リゾットのような料理にするのに適しています。少しハードルが高くなるので最初にこれを買うのはあまりお勧めできません。
食べやすいのはやはりクイックオーツとインスタントオーツです。どちらも似ていますが、より食べごたえがあるのがクイックで、もっとも調理が簡単なのがインスタントです。インスタントオーツをシリアル感覚でそのまま食べる人もいますが、味がないので、牛乳や豆乳に浸して電子レンジで温めて、ハチミツやフルーツと合わせるのがおすすめです。これなら一番手軽に食べられると思います。
猪口 いわゆるグラノーラ的な使い方ができるのですね。
腰原 グラノーラは味付けされていてすぐに食べられるのがメリットですが、味付けされている分どうしても添加物が多かったり、甘めに作られていたりといったデメリットもあります。甘めなので塩味が効いた料理へのアレンジがしにくかったり。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
インサイトナウ編集長対談
2023.08.28
2023.08.28
2024.06.03