営業資料の作り方と必須項目|今すぐ使えるテンプレートも

2024.04.03

営業・マーケティング

営業資料の作り方と必須項目|今すぐ使えるテンプレートも

荻野 永策
株式会社ALUHA 代表取締役社長

今回のコラムでは、営業資料を作成するポイントや項目について紹介する。営業資料の雛形もご紹介する。

営業資料では、サービスの機能や導入効果、料金表など、複数のポイントを説明する。これらを一つのページに詰め込むと、文字がごちゃごちゃして見にくいうえに、それぞれについて説明するスペースも限られる。そのため、サービスの機能は1ページ、導入効果も1ページといったように、ポイントごとにページを割り当てよう。紙芝居のように説明するといったイメージを持つとわかりやすいだろう。

もしスライドの数が多くなりすぎる場合には、一旦、ページ数が多くなってもよいので、伝えたいことを伝える営業資料を作成しよう。その上で、後で全体を見直し、「同じようなことを伝えているページ」「1ページにまとめられるページ」などがあればページ削減をしよう。

フォントサイズやカラーにルールを設ける

感覚に頼ってフォントサイズやカラーを選ぶと、資料全体に統一感がなくなり、また、受け手にとって重要な情報が何かがわかりにくくなる恐れがある。例えば、あるページでは強調したい部分を赤色にしているのに、別のページでは青色や黄色を使うと、受け手はどの情報が特に重要なのかわからず混乱しやすい。

「中見出しのフォントは○ポイント、本文は○ポイント」といった形で、見出しや本文のフォントサイズをあらかじめ決めておくとよい。使用するカラーは数色(3色程度)以内にとどめ、通常のテキストには黒色やグレー、強調したい箇所には赤色を用いるなどして、情報の重要度を視覚的に区別しやすいようにしよう。

資料作成のルールとしてフォントサイズやカラーについて定めておくと、見やすい資料作成につながる。作成時にフォントサイズやカラーに悩むこともなくなり、作成時の負担も減るので、ルールはあらかじめ決めておくとよい。

営業資料の項目と作り方

営業資料の主な項目は、以下の通りだ。下記の項目を最低限押さえつつ、自社製品・サービスの特性に併せて、項目を追加・修正しよう。

表紙資料の内容が明確にわかるタイトルをつける。
会社紹介自社紹介のページ。会社名や代表者名などを記載。
解決したい課題と
実現したいことの整理
顧客が解決したい課題や実現したいことをまとめたページ。よく発生する課題として課題を整理する。
製品・サービスの概要製品やサービスの概要(機能や仕様、全体像など)を説明するページ。製品の場合は「モノ」があるため製品画像を入れる。サービスの場合はサービスの全体像を作図する。
特長・強み機能、仕様、スペック、過去の経験(実績)などから、強みや特長を明確に説明する。
課題解決できる理由最初に定義した課題をどのように解決するのか、なぜ解決できるのか?を解説したページ。こういった機能や特長があるため、こういう理由やプロセスで解決できるという具合に紹介する。
導入事例や効果課題解決できた実際の事例があれば記載する。複数ある場合は別途「事例集」を作成し営業資料の附属資料として使う。具体的な会社名を事例として記載できる効果的。社名記載ができない場合は匿名記載も検討すると良い。
料金や費用製品・サービスの料金体系や概算費用について紹介
契約・導入までの流れ契約や導入までの流れを表などでわかりやすく説明

中でも最も重要なのは、「解決したい課題と実現したいことの整理」と「課題解決できる理由とその事例」だ。顧客は自社の課題がどのように解決につながるのか?に興味があるため、この2つの項目は必ず記載するようにしよう。

実際に上記の項目をベースに営業資料のテンプレート(雛形)を作成した。下記からフリーでダウンロードできるので、御社の営業資料作成の雛形として参考にしていただけたら幸いだ。

営業資料の雛形ダウンロード(PPTX形式)


以上、営業資料の項目と作り方について解説した。御社の営業資料作成のヒントになれば幸いである。

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荻野 永策

株式会社ALUHA 代表取締役社長

BtoBマーケティングコンサルティングを展開。大手IT企業、製造業を中心に、伴走型コンサルティングを展開中。リソースを効率的に活用し、最小限の工数で効果を最大化するコンサルが得意

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