前編に引き続き、金森流「ビジネスセンスを磨く」後編をお届けします。前編では、①「自分のキャリアやスキルの定期的な棚卸しとアップデート」②「バランスのとれたプロデュース力」③「人脈をメンテナンスし紹介を得る」を紹介いただきましたが、後編では、ご専門のマーケティングに関する部分についてお話しを伺いました。
ビジネスセンス⑦「基本に立ち返る」
猪口 マーケティングに失敗はつきものですから、失敗しても基本に立ち戻り、再チャレンジしてほしいものです。効果的なのは、金森さんの本ですね(笑)。基本の勉強をすれば自分の中に筋ができるし、筋ができればやることが明確になります。どんな仕事でもマーケティングは必要ですから。
金森 私は講師として、徹底してマーケティングの王道だけを教えてきました。そして、マーケティングは流れです。環境分析をして戦略立案、それから4Pを設計する。この流れが大事で4Pから考えてはいけません。環境分析では最低限3Cを使えるようにする、戦略立案ではセグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングを決める、といった基本的なことを教えます。
やはり、セオリーは持っているべきですね。マーケティング基礎の研修では、私はコトラー先生やポーター先生などが作った基本のポプュラーなフレームワークしか使いません。使い方は少し工夫しますが、まずは基本の型を教えるようにしています。コンサルティングの時にも基本のフレームワークしか使いません。そのほうが、その人が関係する人と共通言語化しやすいからです。つまずいたら、他の人に聞くこともできます。
猪口 ベテランでもプロでも、仕事で何かうまくいかなかった時には基本に立ち返って、今までやってきたことが本当に合っているのか振り返ることも重要ですね。しかし、今は緊急の仕事が多く、基本を省くことも増えています。
金森 そこのフレームがないと根拠がなくなってしまいます。自分の磨き方として、まずは基本の型を身につけるのはマストです。そのためにも、ぜひ私の本を読んでいただければと思います(笑)
猪口 今日はありがとうございました。
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