数々の違法が疑われ、その企業体質に厳しい目が向けられているビッグモーター。中古車販売のトップ企業に急成長した過程に、創業者社長の力は良くも悪くも大きかったといえます。今、世間ではその違法行為、異常な企業体質あぶりばかり注目されていますが、ビジネス視点から見れば、そのようなワイドショー的恐いもの見たさより、経営的人事的な検証すべきではないかと思い、書いてみます。
全部無効です。
今報道されている同社の不適切や違法な行為について、真実はこれから証明されるのでしょうが、私たちは自らを守るためにも最低限の知識は必要です。上司だから、会社の決まりだからという理由にならない理由を鵜呑みにするようでは自らの身は守れません。
パワハラは「パワハラと感じたらパワハラ」なのではありません。ガイドラインに沿った判定と、組織としての責任により認定が必要です。経営者で自らがLINEで暴言を送ったりするのも含め論外な行為です。ただ、それを憤るだけではなく、ぜひ正しい理解とともに対応し、声を上げていくべきだと思います。
ちなみに私のハラスメント研修では、こうした理解の下、どうやって上司は部下に指示命令すべきか、どのように結果を出してもらうかも提言しています。単に上司としての権能を束縛するだけではなく、正しい運用によって成果を出す道も、企業はしっかり明示するべきだと考えます。
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2009.02.10
2015.01.26
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。